ポメラニアンの成犬期の変化をご存知ですか?ポメラニアンは成犬期に入ると、見た目や行動に大きな変化があります。
この記事では、成犬のポメラニアンの特徴や成長に合わせての健康管理や生活環境のコツを紹介します。
実際にポメラニアンを飼っている経験を元に紹介していきますね。
\我が家の愛犬マリル/
ポメラニアンの成犬の定義
ここでは、ポメラニアンの成犬の定義について解説します。
大人になったポメラニアンを飼う際には、成犬期の特徴をしっかり理解し、愛犬の成長に合わせて使っているアイテムや生活環境を変えていく必要があります。以下から成犬期に特有の身体的特徴や、さまざまな変化について見ていきましょう。
成犬になる年齢
ポメラニアンは小型犬種のため、大型犬種に比べて早く成犬期に入ります。一般的には1歳で成犬とされます。
生理的成熟が見られるのは約6~9ヶ月頃、精神的な成熟は1歳を超えてからの場合が多いです。
成犬期になると成長速度が落ち着く一方で、繁殖能力が発達します。成犬期は健康管理やトレーニング、適切なケアが一層重要になる時期です。
» 小型犬の年齢別の特徴とお世話の仕方
成犬期の身体的特徴
成犬期の身体的特徴は、以下のとおりです。
- 体格がしっかりとしたものに成長する
- 骨格が成熟し肉付きも良くなる
- 筋肉が発達して運動能力が向上する
- 被毛は成犬特有の質感と光沢を帯びる
愛犬のモフモフがさらにモッフモフになりますよ。
成犬期は体重が増えすぎないよう、きちんと管理をすることが重要ですが、我が家の愛犬は一時期4.4kgまで太ってしまってダイエットするのが大変だったことがあります。
「愛犬が可愛過ぎる!」となってついついおやつを与えてしまうなどの行動はやめておきましょう(私のことです)
成犬の平均サイズと体重
ネットで調べたり飼育本を読んでみるとポメラニアンの成犬の平均サイズは、だいたい高さが約13から28センチメートル、体重が約1.9から3.5キログラムくらいです。
ただ、SNSを見ていると実際の体重は2.5kg〜4.2kgと比較的重め。我が家の愛犬も3.9kgあるので「思っているより1回り大きくなるかな」くらいの感覚でちょうどいいと思います。
性別や遺伝的な特徴、食事内容による栄養状態など、複数の要因によって体のサイズは変動します。
個体差による影響も大きいですね。
体重が標準範囲を上回る場合には、肥満の可能性を考慮しましょう。
ポメラニアンは、
- 足をケガしやすく
- 小型で
- 軽量級
の犬種なため、太ってしまって足に負担がかからないように注意してください。
» ポメラニアンの体重管理とケア方法
成犬期の被毛とカラーの変化
成犬期の被毛とカラーは、ポメラニアンの健康状態や、可愛さを示してくれる要素です。具体的には次のような変化が見られます。
- 被毛が成犬用の厚い二層構造に成長する
- 色の変化が生じ、幼犬期の薄い色が濃くなることがある
- 被毛の質感が変わり、より硬くなることがある
一部の個体では、逆に色が薄くなる場合もあります。被毛のカラーや質感の変化には、遺伝的要因や栄養状態によって個体差があるので、愛犬の変化に注意しましょう。
色んな写真をたくさん撮って愛犬の変化を後で見返すのも良いですね。
また、成犬期の被毛には、定期的なグルーミングが不可欠です。
ブラッシングやシャンプーなどちゃんと毛のケアをしているとフワッフワになって触り心地がとっても良くなりますよね。
成犬期の行動変化
ポメラニアンを飼う際には、成犬期の行動変化を見逃さないように注意が必要です。
成犬になると活動レベルが落ち着いて、マイペースな態度を見せ始めることが多いです。
成犬期になると、環境や日常生活に慣れてきて、新たな変化へ敏感に反応する傾向があります。毎日の生活の流れを大切にして、いつもと違うことがあるとストレスを感じるケースも。自宅や家族を守る本能が強まり、番犬として吠える行動が増えたりします。
我が家の愛犬はインターホンが鳴ると「侵入者だ!」と言わんばかりワンワン吠えるようになりました。
もちろん、トレーニングをしたり、色んな経験をすることで、元気いっぱいでありながらも、飼い主の指示は落ち着いて聞けるような性格へと成長を促せます。
成犬期になると、飼い主や家族への愛着が深まるとも言われています。
愛犬が自分に対して愛着を深めてくれるなんて嬉し過ぎるだろ(親バカ)
成犬ポメラニアンの健康管理のコツ
成犬ポメラニアンの健康管理のコツは、以下のとおりです。
- 適切な食事と栄養バランスを意識する
- 定期的な健康チェックを受ける
- 成犬期の運動量に応える
適切な食事と栄養バランスを意識する
成犬ポメラニアンの健康維持には、適切な食事と栄養バランスが非常に重要です。要はドッグフード選びが重要だということですね。
ドッグフード選びについて
SNSなどで色んな人を見ているとドッグフード選びに失敗して、というか値段が高いだけで中身が粗悪なドッグフードを掴まされて悩んでいる飼い主さんが多いと感じています。
当サイトでオススメしているドッグフードは「モグワン」と「おさかな」の2つだけです。
個人的な趣味で「犬の管理栄養士」という資格を持っているのですが、「モグワン」と「おさかな」は原材料と成分バランスがバツグンに良いんですよね。
「原材料とか成分なんてよくわからないからとりあえず高いドッグフードを選んでいる」という人は知らないうちに粗悪なドッグフードを与えてしまっている可能性があります。
不安にさせて申し訳ないですが、単純にそういう気持ちにさせたいわけではなく、本気で粗悪なドッグフードを掴んで欲しくないんですよね。
なかなか伝わりづらいところですが、私の気持ちが伝わっていれば幸いです。
ドッグフードは与える食事量にも注意して、体重を管理しましょう。年齢や活動レベルに応じてカロリー摂取量を調整し、砂糖が多いスナックを与えすぎないように注意してください。
また、新鮮で清潔な水を常に飲める状態にしておくことも、ポメラニアンの健康維持に不可欠です。
我が家では最低でも1日2回は飲み水を交換しています。
定期的な健康チェックを受ける
ポメラニアンの健康を長期にわたって守るためには、定期的な健康チェックが非常に重要です。チェックの際には次のポイントを意識しましょう。
- 潜在的な健康問題を早期に発見する
- 定期的な健康チェックのスケジュールを守る
- 体重計を使って、適正体重を維持する
- 歯磨きで口の環境を維持する
- 加齢による突発的なケガなどを防ぐために飼育環境を整える
お金の面で不安がある場合は、ペット保険の利用も考慮してください。ペット保険に加入しておけば、高額な治療費が必要となった場合でも、安心して対応できます。
成犬期の運動量に応える
運動も成犬期のポメラニアンの健康維持に大切です。必要な運動量は個体差によって異なりますが、毎日の散歩は欠かせません。
もちろん散歩に行けない日もあるとは思いますが、基本は毎日散歩に連れて行ってあげましょう。
散歩をしないでいると、
- 足腰が弱くなり、
- 体重も増え、
- さらに散歩を嫌がってしまう
という悪循環になってしまうこともあるので要注意。
「なんか最近散歩中に歩かなくなるな」という場合は、散歩コースを変えてみる(交通量の多い場所で散歩しない)など、歩いてもらうための散歩対策をやってみると良いでしょう。
愛犬の年齢やその日の体調を考えて、過度な運動をさせないように気をつけてくださいね。
⇒【初心者必見】ポメラニアンの飼い方!飼う前に知るべきポイントを解説
成犬ポメラニアンに必要なトレーニング
成犬ポメラニアンに必要なトレーニングは、以下の2つです。
- 社会化トレーニング
- コマンドトレーニング
基本的に子犬の頃にこういったトレーニングは習得済みだと思いますが、トレーニングを継続していくことも重要です。
トレーニングを続けることで愛犬との信頼関係も深まりますし、愛犬にとっても飼い主にとっても快適に暮らせます。
社会化トレーニング
社会化トレーニングは、他の犬や人など、さまざまな環境に慣れるために重要です。成犬になっても、社会化トレーニングを続ける必要があります。
社会化トレーニングによって、新しい状況や音、人に直面したときの恐怖や攻撃性を減らせるからです。
安全でポジティブな体験を通じて、愛犬が自信を持って行動できるように育てましょう。具体的なトレーニング例は次の通りです。
- 散歩時のリードの使い方や公共の場での適切な振る舞いを教える
- ドッグランなどで他の犬などの動物との交流機会を設け、社交性を高める
- 日常生活の音などさまざまな環境に慣れてもらう
ポメラニアンが人や他の動物と良い関係を築くことは、精神面での健康にも役立ちます。
しつけ教室は通わさなくて良い
しつけ教室という犬のしつけをしてくれるサービスがあり、ネットで調べていると「しつけ教室への定期的な参加は、社会化スキルを強化する良い方法」といったことが書かれていたりしますが、結論、必要ないかなと思います。
というのも「値段が数十万することも珍しくない上に、対して効果がなかった!」なんてこともあるんですよね。
また、トレーナーさんの言うことは聞けるけど飼い主の言うことは聞かなくて効果を感じられない場合もあるので、飼い主が犬の接し方を学ぶ必要もあるかもしれません。
力の強い大型犬ならともかく、ポメラニアンのような小型犬にはしつけ教室は不要かなと思います。
こういうことを言うのもなんですが、言うこと聞かなくても愛犬なら可愛く見えちゃうところもありますし(親バカ)
コマンドトレーニング
成犬のポメラニアンにおけるトレーニングの中で、コマンドトレーニングも重要です。日常生活で飼い主の指示に従うためには、基本的なコマンドを覚えさせる必要があります。一般的に「座れ」や「待て」「来い」などの基本的な指示から始め、次に「伏せ」や「お手」などの日常的に役立つ技を教えます。
トレーニングでは愛犬の心理を理解し、褒めて伸ばすことを意識してください。
昔は厳しいしつけが有効だと言われていましたが、研究が進んだ結果、褒めて伸ばす方が良いと言う結論になっています。
飼い主としても厳しくするのはなんか可哀想ですし、褒めて伸ばす方がお互いにとって良いですよね。
コマンドは、
- 一貫性を持って
- 短い言葉で
- はっきりと話す
ことで、成犬になっても新しいコマンドを覚えてくれます。
トレーニングはできるだけ短く、愛犬がストレスを感じないよう配慮しましょう。愛犬の好物を上手く使って楽しく練習すれば、愛犬のモチベーションを維持できます。
» ポメラニアンの尻尾の動きに隠された意味
経験上、トレーニング中は飼い主も一緒になって楽しむことがめちゃくちゃ大事です。真剣になるがあまり、表情が無くなったり、言葉が少なくなったりすると、その気持ちが確実に愛犬に伝わります。
長い目で見て根気よく、楽しくトレーニングを続けていきましょう。
成犬ポメラニアンに必要なケア
成犬のポメラニアンが快適で健康な生活を送るためには、次のようなケアが不可欠です。
- ブラッシングとシャンプー
- 爪切りと歯磨き
- 社会化と適切な環境
必要なケアをちゃんとすることで、体調面の色んな問題が予防でき、毎日を安心に快適に過ごせます。
ブラッシングとシャンプー
ポメラニアンといえばモフモフの毛ですが、そんな可愛い毛を守るためにはブラッシングとシャンプーが欠かせません。毎日のブラッシングは、被毛のもつれや絡みを防いでくれるので習慣にすることは必須事項。
我が家では散歩終わりにブラッシングをするのが日課になっています。
ブラシは高いものを買わなくても今持っているもので基本的には充分です。
もし愛犬がブラシを嫌がるなら、
- スリッカーブラシ(針金のヤツ)
- シリコンタイプのブラシ(ゴムみたいな柔らかいヤツ)
- コーム(くし)
- グローブタイプのブラシ
など色々試してみてください。
次にシャンプーについてですが、頻度は月に1回程度で充分です。
シャンプーはやりすぎも良くないので我が家は愛犬の様子を見て2ヶ月感覚を空けることもあります。
シャンプー中は耳や目に水が入らないよう注意が必要してくださいね。
ちなみに、シャンプーは今まで、
- 自宅
- セルフシャンプー施設
- ドッグサロン
の3つでやったことがありますが、個人的に1番良いのはドッグサロンでした。
理由はシンプルに大変すぎるからです。(特にドライヤーは1時間くらいかかる)
もちろん、自分でシャンプーをすることで、
- 愛犬の体に変わったことはないかといったチェックも同時にできたり、
- お金の面で安上がり
といったメリットがありますが、逆に、
- しっかりシャンプーしているつもりでも、実はちゃんとできていなかったり、
- その道のプロに任せることで愛犬もシャンプーが快適になる
といったことを考えると総合的にはドッグサロンにお願いするのがオススメです。
爪切りと歯磨き
成犬のポメラニアンが快適な生活を送るためには、爪切りと歯磨きが欠かせません。
爪が長くなり過ぎると、歩きにくくなったり、肉球をキズづけてしまう可能性が出てきます。
月に一度は、爪が床につかない程度に切ると良いでしょう。
また、歯磨きも必要なケアの1つ。
人間と同じでポメラニアンも歯を磨いていないと口の環境が悪くなります。
我が家では、
- 歯ブラシ
- シートタイプ
- ご飯にふりかけるタイプ
など色々やっていますが、やっぱり1番効果があるのは歯ブラシです。
ただ実際にやってみるとわかるのですが、
- 歯ブラシを嫌がる
- そもそも口元を触らせてくれない
など愛犬のお口のケアは思っているより難しいんですよね。
「どうしても愛犬が歯磨き(歯ブラシ)を使わせてくれないよ!」という場合は、ご飯にふりかけるタイプを試してみるのもアリです。
ブラッシングに爪切りに歯磨きにとやることはたくさんあって大変ですが、一緒に頑張りましょうね。
成犬ポメラニアンの社会化と適切な環境
成犬のポメラニアンが楽しく豊かな生活を送るためには、色んなことを経験させることや、適切な環境を整えることが重要です。
他の犬や人と関わる
社会化はポメラニアンの健全な成長にとても大切です。他の犬や人と上手に関わる能力を身につけることで、より楽しく豊かな社会生活を送れます。
ドッグランは、他の犬と遊びながら社会化スキルを学ぶのに適した場所です。具体的には次のような利点があります。
- 色んな犬と触れ合うことで適切な遊び方を身につけられる
- 安全な環境で初対面の犬とどう接すればいいかを学びやすい
- 他の犬同士がどうやって遊んでいるかが見れる
- 「交流するのが楽しい!」と思えるような経験を積ませ、他の犬や人に対する恐怖や攻撃性を減らせる
見ていると切ない気持ちにもなりますが、愛犬がしつこくしすぎたりして他の犬に怒られる経験も大切かなあと思います。
他の人や犬との交流がホントに苦手な子もいるので無理やり合わせて近づけさせるといったことはしないように注意してくださいね。
ドッグランが苦手な子は普段の散歩でも、他の人や犬とコミュニケーションを取れる機会です。
散歩中に歩いてくれない場合は散歩コースを変えたり、散歩の時間を変えてみるなどの対策をしてみましょう。
実際に我が家の愛犬が散歩中に歩かなくなってしまった時に散歩コースを変えてみたらテクテク歩いてくれるようになったことがあります。今思えばその時の散歩コースが交通量の多い道だったので、落ち着いて散歩できていなかったのかなあと思っています。
ちなみに愛犬が良い行動ができた時は気持ちを込めた褒め言葉やご褒美を与えて「こうすれば良いことが起こる!」と思ってもらうような習慣作りも大切ですね。
適切な環境を整える
成犬になると体もしっかりしてきますが、生活環境は変わらずしっかり整えてあげることはめちゃくちゃ重要なポイントです。
快適な環境作りのポイント
- 部屋の温度と湿度
- 静かな環境
- 急な段差のない環境
- 定期的に掃除された部屋
- 愛犬がくつろげるスペース作り
特にポメラニアンは足が弱いので急な段差のない環境を整えてあげることは必須事項。
我が家では、
- 段差がある場所にペットステップ(ペット用の階段)を置く
- 愛犬がよく歩く場所にコルクマットを敷く
といった対策をしています。
ジョイント式のコルクマットは粗相をした時やレイアウトを変えたい時など何かを使いやすいのでオススメです。
家族との絆を深める
成犬のポメラニアンと一緒に快適に過ごすためには、家族との絆を深めることも大切です。家族との絆を深めるために、以下のポイントを押さえましょう。
- 家族全員が世話を分担し、それぞれが愛犬との絆を育む機会を持つ
- 家族全員で散歩や遊びをする
- 家族全員で一貫性のあるしつけを行う
- 家庭内のルールを設けて愛犬が理解しやすい線引きをする
- 定期的な体調のチェックも家族で協力する
- 適切な寝床や静かな休息の場所を用意する
ポメラニアンは番犬としての本能が強いので、インターホンや外の音などさまざまな生活音に慣れることも重要です。
まとめ
ポメラニアンは1歳で成犬になるとされ、体重は平均で1.9から3.5キログラムです。成犬期には被毛のカラーが変化するなど、さまざまな変化が見られます。
成犬期からの適切なケアやトレーニングが、ポメラニアンの幸せに直結します。健康維持には次のような要素が不可欠です。
- 栄養バランスの取れた食事(ドッグフード選びを間違えない)
- 定期的な健康チェック
- 適量の運動
社会性を育むために他の犬や人との適切な関わりを学び、家族との関係を深めることが重要です。日常のケアとして、ブラッシングやシャンプー、爪切り、歯磨きなどを忘れずに行いましょう。
» 小型犬の平均寿命と長生きの秘訣
大人になってもずっと可愛い愛犬にたくさん癒されましょう。