モフモフの尻尾がチャームポイントのポメラニアン。しかし、愛らしい尻尾には、知られざる多くの秘密があります。この記事では、ポメラニアンの尻尾の基本知識から、尻尾が示すさまざまなサインについて解説します。
この記事を読めば、尻尾の動きから心理状態を理解でき、愛犬とのコミュニケーションを深められます。
実際にポメラニアンを飼っている経験を元に紹介していきますね。
ポメラニアンの尻尾の動きと心理状態
ポメラニアンの尻尾の動きは、気持ちを教えてくれる重要なサインです。主な尻尾の動きと感情は以下のとおりです。
尻尾の動き | 犬の気持ち |
---|---|
高く持ち上げて振る | 興奮・幸せ |
ゆっくりと左右に振る | リラックス |
強く振る | 歓迎・友好的 |
水平になっている | 注意・観察 |
下げて振る | 不安・恐れ |
体の下に隠す | 恐怖・服従 |
硬直している | 集中・警戒 |
上記の尻尾の動きで、ある程度犬の気持ちを理解できますし、状況に応じて適切な対応が可能になります。
経験上の話をすると、
- ご飯がもらえる時
- 撫でてもらっている時
- 飼い主がお家に帰ってきた時
は、「嬉しい!」という感情を爆発させるかのように尻尾をブンブン振っています笑
家に帰ってきた時に尻尾をブンブン振って喜んでくれると疲れが吹き飛びますよ(親バカ)
上の表で紹介した中で、
- 高く持ち上げて振る
- ゆっくりと左右に振る
- 強く振る
は、心を許している状態なので、飼い主として信頼されていると思って良いと思います。
愛犬に信頼されていると考えるとやっぱり嬉しいものですよね。
つい愛犬の顔ばかり見て尻尾に目がいかないこともありますが、尻尾の動きを注意深く観察して、愛犬が何を考えているか、何を求めているかわかるようになると今以上の信頼関係が作れるかもしれませんね。
ポメラニアンが尻尾を振らない理由
ポメラニアンが尻尾を振らない場合は、なんらかの原因があると考えられます。主な理由は以下のとおりです。
- 飼い主がかまってくれないから
- 健康上の問題があるから
- ストレスがあるから
- 環境が変わったから
飼い主がかまってくれないから
我が家の愛犬が尻尾を振らずにしゅんとしている理由の1番はこの「飼い主がかまってくれないから」になります。
- 家事をしている時
- パソコンで作業している時
- 外出中にペットカメラで確認した時
こういった時は尻尾を振っていることはありません。
飼い主がかまってくれない時間帯は寝ていることも多いです。
もちろんその子の性格によっては相手にされないことが苦にならないこともありますが、ポメラニアンは基本的に飼い主大好きでスキンシップを取りたい子が多いです。
「なんだか暇そうにしてるな」「寂しそうだな」と思ったらまずは声をかけたりスキンシップを取ってあげると良いでしょう。
かまってあげた時に嬉しそうに尻尾を振ってくれると飼い主も嬉しいし癒されますよね。
ストレスがあるから
ポメラニアンは心理的ストレスを感じているとき、尻尾を振らなくなる場合があります。具体的には以下のようなケースが考えられます。
- ご飯が合わない
- ご飯の時間が待ちどおしい
- 部屋の温度が適切でない
- 部屋が汚い
- トイレが汚い
- 怒られた時
- 知らない人が家に来た時
- 他のペットとの共存
- 日常のルーティーンの変更
- 周りの音がうるさい
- 誰も相手をしてくれない
上記に当てはまると必ず尻尾を振らなくなるわけではありませんが、可能性として1つずつ入念にチェックしてみてください。
我が家の愛犬は食いしん坊でもあるので、ご飯が合わなかったり、ご飯の時間が待てない時でも尻尾を振らずに「はあ〜」みたいな表情をしていることもあります。
少し話は逸れますが、ご飯が合わないと愛犬の体調にダイレクトに影響するのでドッグフード選びは真剣にやることをオススメします。
知らないうちに粗悪なドッグフードを与えていたなんてことがあったら悲しいですからね。
我が家では色んなドッグフードを試してきましたが、「モグワン」と「おさかな」を混ぜて与えるようにしてからは、
- 毛並み
- うんちの状態
- 食いつきの良さ
が改善したので、ぜひ試してみてくださいね。
環境が変わったから
ポメラニアンは環境の変化に敏感です。
新しい環境に移るとポメラニアンはあっちに行ったりこっちに来たりと落ち着かない様子が見てとれます。
人間でも環境が変わるとストレスや疲れがたまりやすくなりますよね。
ポメラニアンが環境が変わったと感じる原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 新しい住環境になった
- 騒音が大きくなった
- 留守番の時間が長くなった
- 家庭内の飼育ルーティーンが変わった
- 家族構成が変わった
- 他のペットがやってきた
- 家具の配置が変わった
上記の例はかなり大きな変化の場合です。しかし、細かい変化が起きた場合でも、尻尾の振り具合に変わりないかチェックしましょう。
季節の変わり目に伴う室内の温度や湿度の変動など、小さな変化にも気づけるかどうかが心理状態の理解に繋がります。
要は安定した環境を保つことが重要ということです。
あとはその子の性格によっても良し悪しがあります。例えば我が家の愛犬は甘えん坊な性格なので、他のペットをお迎えするとおそらく「前に比べてかまってくれなくなった」と元気がなくなり尻尾を振ることも少なくなるでしょう。でも逆パターンで「新しいお友達が来た!」と喜ぶ子もいると思います。
その子の性格を考えて、「これは大丈夫そうだな」「これはやめてあげた方がいいな」と判断してあげましょう。
体調面で問題があるから
尻尾を振らない原因として、体調面の問題が関係していることもあります。尻尾や周辺に痛みがある場合、ポメラニアンは尻尾を振れなくなります。
こうやって見ると尻尾ってホントに色んな情報が詰まってますよね。
尻尾を振らないのは、単なる気分の問題ではないケースもあるので放置は厳禁。
体調の警告サインということも考えられるので、異常を感じた時はすぐに専門家へ相談しましょう。
早めの行動が大事です。
ポメラニアンの尻尾にまつわる異常行動
ポメラニアンの異常行動だと言える尻尾に関連したサインは以下のとおりです。
- 尻尾を追いかける
- 尻尾を噛む
尻尾を追いかける
犬が自分の尻尾を追いかける行動は、遊びの一環としてよく見られます。しかし、尻尾を追いかける行動は遊んでいるわけではない場合もあるのが難しいところ。
犬が皮膚のかゆみや痛みを感じたときや、不快感を和らげるために尻尾を追いかける場合があるので注意が必要です。
言葉で話し合えたら良いのにって思ってしまいますが、話し合えないからこそよくよく見てあげようという気持ちなれるのかもしれませんね。
毛のお手入れをしていないと菌が繁殖しやすいので、日頃のケアも大切になります。自己傷害行動に至ることもあるため、異常だと感じたらすぐに専門家に相談しましょう。
尻尾を噛む
ポメラニアンが自分の尻尾を噛む場合は、以下のような原因が考えられます。
- ストレス
- 不安
- 暇つぶし
- 寂しい
人間と同じで犬もストレスを感じると色んなところに支障が出てくるものです。
とにかく何かストレスを感じさせていることはないか確認してみてください。
例えば、
- ケージに入れられている時間が長い
- 部屋の温度が暑い、寒い
- 飼い主がかまってくれない
- 散歩に連れて行ってくれない
などです。
これらの対策をしていても「やっぱりなんか変だ」と思ったら早めに専門家に相談しましょう。
ポメラニアンの尻尾ケア
ポメラニアンの尻尾ケアをする方法は以下のとおりです。
- ブラッシング
- シャンプー
ブラッシング
基本的なことではありますが、ブラッシングは毛のケアとしてやっぱり効果はあります。
個人的には尻尾までブラッシングをするという意識が薄い、もしくはそもそも尻尾はブラッシングしていなかったという人もいるんじゃないかなと思っています。
もし「尻尾は意識していなかったな」という人は尻尾もブラッシングをしてあげるようにしましょう。
愛犬が尻尾を触られることに慣れていないと、
- そもそも尻尾を触らせてくれない
- ブラシが尻尾に当たるのを嫌がる
といったこともあるので、無理強いをしない程度で最初はご褒美なんかもあげたりしながら少しずつ慣れてもらうといいと思います。
逃げ惑う愛犬も可愛いですよね。
ブラッシングアイテムについて
ブラッシングとして使うアイテムは、
- ワイドトゥースコーム
- グローブブラシ
- デタングルスプレー
など色々ありますが、基本的には今持っているブラシだけで充分です。
「今持ってる毛先が硬いブラシを嫌がるんだよね」といった場合に、「ラバーブラシ(ゴム、シリコン製のブラシ)に変えてみよう!」という場合だったり、色んなものを試して「愛犬がどんな反応をしてくれるかな」といった楽しみがあるのならそれは自由です。
ただ、「あれもこれも絶対必要!」というわけではないので無理に色んなものを買わないようにしてくださいね。
シャンプー
シャンプーは尻尾だけではなく体全体の話にもなりますが、シャンプーをすると尻尾も含めて毛が明らかにキレイでフワフワになります。
特にポメラニアンは元々の毛がモフモフなのでシャンプーした後のフワフワ加減は本当にすごいです。
シャンプーをするやり方の主なパターンとして、
- 自宅でやる
- セルフシャンプーができる場所でやる
- ドッグサロンにお願いする
の3つがありますが、結論、ドッグサロンにお願いするのがオススメです。理由は単純で自分でやるのがあまりにも大変すぎるからです。
もちろん、「飼ってるんだから自分でやるのは当たり前」という意見もわかりますし、実際に自分でシャンプーをしてあげると、また愛犬の可愛い一面を見れたりして楽しいのです。ただ、めちゃくちゃ大変。これに尽きます。
シャンプー後のドライヤーが特に大変で、モフモフのポメラニアンの毛を乾かそうと思うと最低でも1時間はかかるんですよね。
シャンプーによる尻尾のケアはプロにお任せした方がきっちりケアできて愛犬もその方が嬉しいかなあと思います。
よくある質問
ポメラニアンの尻尾に関するよくある質問について回答します。
尻尾が伸び続けることはあるの?
ポメラニアンを含むほとんどの犬種では、尻尾が伸び続けることは一般的にはありません。ただし、子犬の期間には全体の骨格が成長するために尻尾も長くなります。しかし、成犬になると骨の成長は止まるため、尻尾の長さも変わらなくなります。
尻尾が巻かないポメラニアンもいる?
尻尾が巻かない個体もいます。すべてのポメラニアンが巻かれた尻尾の特徴を持つわけではありません。理由として、遺伝的な特徴や発育の違いなどが考えられます。健康上の問題を抱えている場合もあります。
そもそも尻尾は何のためにあるの?
犬の尻尾の役割は以下のようなものがあります。
- コミュニケーションを取るため
- 体のバランスを取るため
- 寒さをしのぐため
ポメラニアンは尻尾を顔あたりにつけて寒さをしのぐことがあります。
ポメラニアンの尻尾は人間で言うとマフラーのような役割も果たしているということですね。
ポメラニアンの尻尾には意味があるし何より可愛い!
ポメラニアンの尻尾は、感情を表現する重要な役割を持っています。
ある程度ではありますが尻尾の動きでポメラニアンの気持ちや心理状態を読み取ることが可能です。
普段より明らかに尻尾を振らなくなっている場合は体調面で何かあるかもしれません。
尻尾の健康を維持するためには、適切なブラッシングやシャンプーなどで定期的にケアしてあげるのが効果的です。
尻尾をブンブン振るポメラニアンにたくさん癒されましょう。