ポメラニアンはあまりの可愛さから人気の犬種ですが、これから飼おうと思っている人は、「ちゃんとなついてくれるかな?」と心配な気持ちもありますよね。
この記事では、実際にポメラニアンを飼っている私の体験をもとに、
- ポメラニアンのなつきについて
- しつけのポイント
- 一緒に楽しく暮らす方法
- 飼い方の注意点
をわかりやすく紹介したいと思います。
私が本気で伝えたいこと
実際にポメラニアンを飼った時に「なかなかなついてくれないな」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも落ち込む必要はないですからね。愛犬とコミュニケーションを取りながら「まだ信頼関係を作っている途中だね」と愛情を持って接していればきっとなついてくれるはずです。
私からすると信頼関係を作っている時期はめちゃくちゃ貴重です。マウントを取りたいとかじゃなく、今の私と愛犬はもう信頼関係が出来上がっています。「それなら良いじゃん!」と思われるかもしれませんし、実際良いことなのですが、お互いまだ信頼関係が出来上がっていないソワソワした時期はまだなついていない時にしか経験できないことなんですよね。
「はやくなついて〜!」と思う気持ちはめっちゃくちゃわかりますが、なついてくれるまでの期間に見せてくれる愛犬の姿は「今しか見れないもの・今しか経験できないこと」なので、それも含めて愛犬と楽しく暮らしてもらえたら嬉しいです。
ポメラニアンはなつきやすい

結論から言うと、ポメラニアンはよくなついてくれます。

以前にチワワも飼っていましたが、チワワよりもなついてくれやすい印象です。(チワワも天使のように可愛かった。。。)
なついてくれると、
- ニコッとした顔でトコトコ近寄ってきたり
- 抱っこを要求してきたり
- 「撫でて」と言わんばかりにお腹を見せてきたり
思わず「なんて天使なの」と思ってしまうほどです。
その上でここからは、
の3つを紹介したいと思います。
ポメラニアンの性格

一般的にポメラニアンは活発で好奇心旺盛な性格とよく言われますが、実際に飼っている感覚としては、
- 甘えん坊で飼い主大好き
- 寂しがり
- 食いしん坊
- 警戒心が強い
といった特徴もあるなと感じています。

実際に我が家のポメラニアンは散歩中に気になるものがあると走り出すほどやんちゃで好奇心旺盛です。
ポメラニアンに限った話ではありませんが、生き物を飼うと大変なこともあります。ただそれ以上に与えてくれるものは大きく、なにか嫌なことがあっても、
- 愛犬の夢中でご飯を食べる姿を見たり
- スキンシップを取ったり
- 一緒にお出かけしたり
すると「幸せだなあ」としみじみ感じることもよくあるんですよね。

「うちのコが世界一だわ」って親バカになってしまうのはあるあるだと思います。
ポメラニアンがなつきやすい理由とは?

ポメラニアンがなつきやすい理由は、甘えん坊な性格なのもありますが、協調性や忠誠心がもともと備わっているのも大きな理由です。
というのもポメラニアンの祖先は、ソリを引く大型作業犬のサモエドです。
大きさ比較 | ポメラニアン![]() | サモエド![]() |
---|---|---|
体高 | 18cm〜25cm | 54cm~60cm |
体重 | 1.9kg〜3.5kg | 16kg~30kg |
寒い雪景色の中でソリを引くには協調性や忠誠心がないと上手くいきません。祖先であるサモエドにその能力が備わっていることから、それがポメラニアンにも受け継がれていて、なつきやすさに繋がっているということですね。
「忠誠心」という言葉について思うこと
なんだか「忠誠心」と言うと完全に上下関係があるかのような表現ですが、私としては「信頼できる相手を大切に思う気持ち」という風にイメージしています。

飼い主との信頼関係が深まると、お腹を見せてなでてアピールをしてくれるようにもなりますよ。

可愛すぎる。。。(親バカ)
ポメラニアンはどれくらいでなつく?

ポメラニアンがなつくタイミングは、飼い始めてからすぐの子もいれば3ヶ月ほどかかる子もいると言われています。

なつく速さはその子の性格によっても変わります。
よく言われることとして、「子犬期と成犬になってからではなつくスピードが違う」ことです。
- 子犬期(生後2〜6か月ごろ)
- 社会化期と呼ばれる時期で、人に慣れやすく、比較的短期間でなつくことが多いです。
毎日やさしく声をかけたり、遊んだりすることで、早ければ1〜2週間で心を開いてくれることも。
- 成犬の場合
- 以前の環境で怖い思いをしていたり、人との関わりが少なかった子は時間がかかります。
それでも、安心できる環境と穏やかな接し方を続ければ、少しずつ信頼を取り戻してくれます。
ちなみに我が家のポメラニアンは保護犬カフェから引き取った子ですでに5歳でしたが、めちゃくちゃ甘えん坊な性格なこともあって、数日でなついてくれました。
なつく速さはその子の性格や生活環境によって大きく変わりますが、個人的な経験上、ポメラニアンはなつきやすい性格なんじゃないかと感じています。

以前飼っていたチワワもとてもなついてくれましたが、なつくまでは数カ月くらいはかかりましたからね。

ポメラニアンになついてもらうための方法

ここからはポメラニアンになついてもらうにはどうすれば良いのかを紹介したいと思います。
最初は無理に触らず、自分から近づいてくるのを待つ

新しい環境に来たばかりのポメラニアンは不安でいっぱい。
逆に人間側は「はやく仲良くなりたい」という気持ちが全面に出てしまい、
- 愛犬に触ったり
- 目を見つめたり
- いきなり抱っこをしようとしたり。
でもポメラニアン側はまだ新しい環境に慣れていない上に、よくわからない人間に近寄られるとびっくりしてしまいます。

無理に愛犬との距離を近づけようとすると、逆に怖がられてしまう可能性が高いです。
基本的にポメラニアンが慣れるまでは自分から近づこうとせず、ポメラニアン側から近づいてくれるまで我慢してあげるのも信頼関係を作る上で大切なことです。

このように「できるようになるまで待ってあげる」行為は、今後愛犬のしつけをしていく中でも重要なポイントになります。
- 目をじっと見つめず、
- 静かな声で優しく名前を呼んであげたり
- 近づいてきたら愛犬の下のほうから手の甲を差し出してニオイを嗅いでもらったり
など、「この人は怖くない」「そばにいても大丈夫」と思ってもらえるような行動を取りましょう。

気持ちとしては「はやくイチャイチャしたいよ!」ってなるとは思うんですけどね。
ちなみに目を見つめたらいけない理由は、動物同士で目を合わせるのは威嚇だったり好戦的な意味を示すからです。

「知らないうちに愛犬を威嚇しちゃってたよ!」なんてことのないように気をつけてくださいね。
ごはんやおやつを与える

結論、ポメラニアンになついてもらうために1番効果的なのは「ドッグフードやおやつなどの好物を与えること」です。
経験上、優しくお世話をするよりも美味しい食べ物を与えるほうがなつくという意味では効果があるかもしれません。
「ご飯で釣る」というと言い方が悪いですが、ポメラニアンにとっても、私達人間にとっても、ご飯は楽しみの1つであることは事実ですよね。となると大好きなご飯をくれる人になつくのはある意味当然というわけです。

ご飯に目がないところも可愛いんですよね〜。
ただ、「はやく!はやくなついてくれー!」と言わんばかりにおやつをポンポン与えていると、愛犬の体型がパンパンに太っていくことになるのでホントに注意してください。(実際に愛犬を太らせてしまった経験あり)
ちなみにドッグフード業界は質の悪いモノがかなり出回っているので、ドッグフード選びはちゃんと勉強してから決めるのがオススメです。

話はそれましたが、なついてもらうために一番効果的なのは「ご飯やおやつを与えること」です。
スキンシップをしたり一緒に遊んで「楽しい!」と覚えてもらう

ポメラニアンは、信頼できる飼い主と過ごす時間が大好きな犬種です。

愛犬と楽しく遊ぶこともなついてもらうためにはオススメです。
例えば、
- ロープを使って引っ張り合いっこをする
- ボールを投げて取ってきてもらう
- かくれんぼをする
などなど。
ここまで言ってナンですが、我が家の愛犬はあまりおもちゃに興味がなく「良いから撫でて!とにかく撫でて!!」っていうタイプなので、たくさんスキンシップをしていたらわりとすぐに仲良くなれました。
要はその子に「これやって!」と感じる遊び方やスキンシップの取り方をすれば良いのかなあと。「どうやって愛犬の求めてることがわかるの?」ってなると思うんですが、犬は感情が顔に出やすく、嬉しい時はホントに嬉しそうな顔をするので自然と求めていることがわかってくるようになるはずです。
愛犬とスキンシップをしたり一緒に遊ぶときのポイントは飼い主も一緒に楽しむことです。これも経験上の話になるのですが、愛犬と一緒に遊ぶ時に事務的に遊ぶより、「わあーすごいね!」と心から褒めたり楽しむほうが絶対に良いです。理由は飼い主の気持ちをポメラニアンは察するからです。

「愛犬と一緒に遊ぶ時は自分も一緒に楽しむ。」なついてもらうためにめちゃくちゃ大事なポイントだと思います。
しつけを通して「一緒にいて楽しい人」になる

ポメラニアンは頭が良いので、飼い主の反応もよく見ています。
今後、ポメラニアンに対してしつけをしていくことになるかと思いますが、しつけは「命令の時間」ではなく、「一緒にお勉強をする時間」と思って一緒に楽しく練習することでも信頼関係を作っていけるでしょう。
しつけをする時も愛犬だけでなく、飼い主も一緒に楽しむことを忘れないようにしましょう。
なかなかしつけが上手くいかなくて、「イライラ」というか「困ったなあ」という気持ちになることも時にはあるものです。SNSでは常にカンペキ人間を求める声も多いですが、実際そんなカンペキな人間なんていません。もちろんだからといってテキトーにやってれば良いというわけでもありませんが、自分なりに一生懸命愛犬と接していれば問題ないと私は思いますよ。

また話がそれてしまって申し訳ないですが、ポメラニアンと早く仲良くなれるように、しつけの時間もできるだけ楽しくやってみてくださいね。
ポメラニアンがなつきにくい原因と対処法

ここからは「今ポメラニアンを飼ってるんだけどなついてくれないよー!」と悩む人に向けて、ポメラニアンがなつきにくい原因と対処法を紹介したいと思います。
警戒心が強い性格によるもの

ポメラニアンは見た目の可愛らしさに反して、警戒心が強い一面もあります。
我が家のポメラニアンも普段はおっとり優しい性格をしていますが、家のインターホンが鳴った時は「敵が来たぞ!」「早く出ていけー!」と言わんばかり、ワンワン吠えます笑
今は対策をして多少マシにはなりましたが、それでも吠える時は吠えます。

飼い主やこの家を守ろうとしてくれているのは嬉しいんですけどね。
今紹介した例はインターホンですが、対処法として飼い主に対して警戒心がある場合は、
- 一定の距離を保って
- 焦らず
- 静かに見守る
とった感じで「干渉し合うことはないけどなぜか一緒に暮らしている」くらいの感覚でいるのがオススメです。
以前にモルモットを飼っていたのですが、モルモットはちょっとした音を立てただけでお家に逃げ込むくらいに警戒心が強いんですよね。

「小動物と犬を比べるのはナンセンスだよ!」と言われるかもしれませんし、その通りなのですが、ポメラニアンもモルモットと同じように飼って最初のうちはできるだけ生活音も小さめを意識してあげるくらいでちょうど良いかなあと思います。
完全な余談
やっぱり動物って可愛いですよね。上の以前飼っていたモルモットの写真を引っ張り出して見たら「ビックリするくらい可愛い」ってなりました。この記事は「ポメラニアンのなつき」について気になる人向けに役に立てるような記事を書いているのですが、この記事を通して「やっぱり自分は動物が好きなんだなあ」と再認識できました。ありがとうございます。ってありがとうございますっていうのもなんかヘンですかね笑
スキンシップのタイミングが合っていない

撫でたり抱っこしたりなど、人が良かれと思ってしていることが、実は犬にとってストレスになっている場合があります。

良かれと思ってやっていたことが逆効果だったら悲しすぎますよね。
対処法としては、自分からスキンシップを取ろうとしないことです。
結構グサッとくる話で申し訳ないですが「なついてもらう」という意味では、スキンシップも飼い主主体ではなく愛犬のペースに合わせてあげたほうが結果的になついてくれやすく、いっぱいスキンシップを取れるようになるはずです。
我が家の愛犬はスキンシップが大好きなのですが、ずっとイチャイチャしていると、満足したのか疲れたのか、愛犬のほうから離れてハウスの中で寝始めたりします。

スキンシップは基本的には仲良くなれる手段ですが、やり方には注意しましょう。
叱ることが多く、信頼関係が築けていない

犬のしつけに関してはホントに色んなやり方があって、YouTubeやネットで検索してみると星の数ほどしつけ方法が出てきます。
- しっかり上下関係を示すしつけ
- 褒めるのを中心にしたしつけ
色々ありますが、個人的にはできるだけ褒めて伸ばすタイプのしつけをしたいと考えています。

「アンタの気持ちは知らんがな!」って感じだと思いますけどね笑
叱るよりも上手くいったときにしっかり褒めるようにして、しつけは「怖い時間」ではなく「楽しいコミュニケーション」と考えて、「この人のそばにいると嬉しいことが起きる」と思ってもらったほうが仲良くなれるまでは早いだろうなと体感的に思います。
飼い主のネガティブな感情が伝わっている

経験上、ポメラニアンは飼い主の表情や声のトーンをとてもよく読み取ります。
飼い主側が愛犬と接している時に、楽しくなさそうにしていたら確実に愛犬にその気持が伝わるので要注意。
遠回りかもしれませんが、愛犬を楽しませようという気持ちを持ちつつ、自分自身も楽しむことが愛犬になついてもらう上では大切なんじゃないかなあと感じています。
ポメラニアンになついてもらうための生活環境チェックリスト

ポメラニアンがなかなかなつかないときは、「環境そのものにストレスを感じている」こともあります。

安心できない環境の中でゆったりした気持ちで飼い主と接することはできませんからね!笑
ポメラニアンになついてもらうためのチェックリストは次の通りです。
- 部屋の温度が18〜25℃、湿度が40%〜60%になっているか
- 静かな環境か
- 香水やアロマなどを部屋で使っていないか(嗅覚が鋭い犬に香水やアロマはNG)
- 段差のない、もしくは段差があったらクッションステップなどを置いているか
- 定期的に部屋を掃除しているか
- 愛犬がくつろげるスペースを用意できているか
- 1ヶ月〜2ヶ月に1回はシャンプーをしているか

要はポメラニアンの飼い方が適切か、ということですね。
ポメラニアンを飼う前に知っておきたいこと

ポメラニアンをまだ飼っていない人は、ポメラニアンを飼うデメリットを知っておくことも大切です。

実際に飼ってから「思ってたのと違う」ってなったら悲しすぎますからね。
実際に私自身がポメラニアンを飼って感じているデメリットは以下の通りです。
- 掃除が大変
- 抜け毛がひどい
- 顔にも毛が付く
- 鳴き声が響く
- シャンプーが大変
- ニオう
- 温度管理が大変
- お金がかかる
- ポメラニアンが食べてしまいそうな物を床に置けない

ここまで挙げておいてなんですが、これ以上にポメラニアンを飼って良かったと思えるところがあるので、デメリットをデメリットと感じていない部分もあります。
とはいえ何も知らない状態で飼い始めると後悔する可能性もあるのでポメラニアンを飼って後悔しないかもきっちり調べておきましょう。
【ゆっくりでいい】あなたとポメラニアンのペースで信頼関係を作っていこう!

ポメラニアンがなつくまでのスピードは、その子の性格や環境によってさまざまです。
思うように距離が縮まらない時期もあって、
- 「全然なついてくれない」
- 「しつけしても言うことを聞いてくれなくて疲れた」
- 「飼い主向いてないのかな」
なんて思ってしまう時もあるでしょう。
ただ、言うことを聞いてくれる、なついてくれるまでの時間は信頼を積み重ねていく上で切り離せないくらい大切でもあるんですよね。
焦らず、比べず、少しずつ「この人といると安心できる」と思ってもらえるように接していけば、きっといつの間にか、あなたのそばで安心した表情を見せてくれるはずです。

小さな一歩を大切にしながら、あなたと愛犬のペースで信頼関係を作っていってくださいね。
