犬のトイレのしつけは犬のお世話の中でも重要な要素です。トイレを失敗されると飼い主の手間も増えますからね。
私は愛犬は何をしても可愛いと思ってしまう親バカですが、それでも正直言って「めんどくさいなあ」とか「ちゃんとトイレはトイレでしてよー!」と思ってしまうこともザラにありますし、まあぶっちゃけみんなそんなもんなんじゃないかなあと思っている面もあります。最近の風潮やSNSの皆さんの投稿見ていると全部カンペキな人間でないとダメという意見も見かけますがまあ現実的に無理な話ですよ。
実際に、いつの間にか布団やカーペットでトイレをしていて「ウソだろー⁉︎」となって洗濯したり、愛犬の粗相でコインランドリーに行くようなこともあって「しんどいなあ」って思うこともあります。
この記事を読みに来られたということは同じ悩みを抱えていて、大変な時期だと思いますが、「自分は犬のトイレも教えられないダメな人間だ」と落ち込む必要はない、ということは先に伝えておきたいです。
その上で我が家の愛犬のトイレ事情は、今でもカンペキとまではいきませんが、それなりにトイレの成功率を上げることができているので今回は、「犬のトイレのしつけ」について解説したいと思います。
実体験を元に解説していきますね。
我が家のトイレのしつけ方
結論、我が家のトイレのしつけ方は「おしっこをするタイミングを見てご褒美を使ってトイレに誘導して成功したら褒めまくる!」です。
我が家の愛犬は、トイレをするパターンがある程度決まっているため、それに合わせてトイレシーツまで誘導するところから始めました。
愛犬がトイレをするパターン
- 起きた直後
- ご飯の後
- 寝る前
起床直後・食後・寝る前は必ずおしっこをするため、そわそわしてなくてもトイレに連れて行き、上手に排泄できたらオーバーリアクションで褒めまくります。それを繰り返していたら今は「トイレ行っておいで」と声掛けするだけでもトイレに行ってくれることもあります。
愛犬は食いしん坊なので、
- おやつでトイレに誘導する
- トイレが成功したらご褒美(おやつ)をあげる
といった食べ物作戦もトイレトレーニングにかなり有効でした。
「トイレに行くとご褒美がもらえる!」「トイレがちゃんとできたらご褒美がもらえる!」「しかも飼い主も褒めてくれるし喜んでる!」というふうに思ってもらえるようになったらトイレトレーニングは成功したと言っても過言ではありません。
もちろん失敗することもありますが、しっかり排泄出来ているのは元気な証!笑
私は怒ることなく笑い飛ばします。
むしろ、トイレを失敗した時に怒っても全然効果はありません。(私が甘々なしつけをしているので怒ったのうちに入らないかもしれませんが)
これは予想ですが、怒っていると逆にコソコソトイレをするようになって余計に失敗しやすくなるんじゃないかと思っています。しっかりしつけをすることは大切ですが、怒るのは愛犬にとっても飼い主にとってもメリットがないのでやめておいた方が無難です。
余談ですが、最近は飼い主がお手洗いに入ったのを見て、愛犬自らもそれに合わせて(お手洗いの近くにあるトイレに)おしっこをすることがあります!
我が家だけかもしれませんが、一緒にトイレをしてみるのもアリかなと思います。
愛犬がトイレを失敗するパターン
トイレはほとんど成功しますが、それでも失敗してしまうことも。
いつの間にか濡れている場所ができていると「やっちゃったかー!」ってなりますよね。
愛犬がトイレを失敗するパターンは以下の通りです。
愛犬がトイレを失敗するパターン
- トイレが汚い
- 床の材質がトイレシーツと似ている
- うれション
トイレが汚い
我が家の愛犬はトイレが汚れていると失敗の確率が上がります。トイレが汚れていても上手くやってくれることもありますが、その時は前回のおしっこの跡を踏まないようにしてトイレをしているのでやっぱり汚れたトイレはイヤなのでしょう。
愛犬と同じように汚いのを嫌がるワンちゃんは多いので、トイレシーツを汚れたままにしているとトイレとは別の場所にしてしまう確率は高くなります。
衛生的にも良くないので、汚れたトイレシーツはすぐに交換してあげましょう。
床の材質がトイレシーツと似ている
我が家だけかもしれませんが、普段敷いているカーペットにはおしっこすることはないのですが、お出かけ先で敷いてあるラグの上にいる時だけは何故か失敗率が高いんです。
なぜだろうと考えてみたら、ラグがトイレシーツの触り心地に似てることに気づきました。
普段ふわふわっとした素材のシーツではなく、サラッとしていてポコポコとしたさいの目模様の入ったシーツを使用しています。問題のラグは、キルト調でサラッとした触り心地のもの。どうやら触り心地が似ているのが失敗の原因のようです。
トイレシーツと似た触り心地のカーペットなどは、足の感触で「ここがトイレだ!」と思ってしまう可能性があるので、心当たりがあればトイレシーツとは違った感触のマットを敷いてみるのもオススメです。
うれション
うれションは何か嬉しいことがあった時に思わずおしっこをしてしまうことです。
我が家の愛犬は、飼い主にかまってもらった時や、ご飯をもらえるタイミングでうれションをすることがあります。
うれション対策はぶっちゃけそこまでやっていません。理由はそもそもうれション自体がほとんどないからですが、興奮させないしつけなど対策はする必要はあるのかなあと悩み中です。
犬のトイレトレーニングの基本的な流れ
犬のトイレトレーニングの一般的な流れは以下の通りです。
トイレトレーニングの流れ
- トイレをするタイミングでトイレのあるケージに入ってもらう
- トイレに乗ってもらうためにエサで誘導してトイレに乗せて、さらに柵をしてトイレしか行けない状態を作る
- トイレをしてもらう
- 上手くできたらご褒美をあげる
- ケージから解放する
トイレトレーニングをするタイミングはお迎えしたその日からやってください。
オスの場合は特に、マーキングのために色んなところでおしっこを撒き散らす習性があります。もうこれは本能の領域なので、そのマーキングの本能が強くなる前に「トイレはちゃんとトイレでするもの」と思ってもらうためにもとにかく早く教えてあげることが大切です。
実際に以前オスのチワワを飼っていた時はマーキングの習性がなかなか直らず、トイレが成功したかと思えば、家中におしっこを撒き散らすなんてこともありました。
それでもやっぱり可愛くて仕方なかったですけどね(親バカ)
犬がトイレを失敗する原因とその対策
「なかなか愛犬がトイレを上手くしてくれないよ」と困っている人に向けてここでは犬がトイレを失敗する原因とその対策について紹介していきます。
犬がトイレを失敗する原因
- トイレのサイズが合っていない
- トイレの材質が合っていない
- トイレの場所が良くない
- トイレまでの距離が遠い
- 部屋の環境を整えていない
- 発情期とマーキング
- トイレを失敗した場所を消臭しない
トイレのサイズが合っていない
愛犬の大きさに対してトイレのサイズが合っていないとトイレを失敗する確率が上がります。
犬にとってトイレのサイズは大きい方が良いので、大きめサイズのトイレトレーを選んであげるのがオススメです。具体的には愛犬の体全体よりも一回り大きめサイズのトイレを選んであげてください。
犬がトイレをする前はグルグル回る子も多いので、その分のスペースも考えてサイズを考えてあげると良いでしょう。
トイレの形や材質が合っていない
犬用のトイレには色んな種類がありますよね。
材質によってトイレの成功確率も変わってくるので試しに違う形や材質のトイレを買ってあげるのも手段の1つです。
トイレの種類 | 特徴 | リンク |
ノーマル | 一般的なトイレトレー 我が家もこのトイレトレーを使ってます | Amazon |
メッシュ付き | トイレシーツをイタズラする子にピッタリ 衛生的なのもグッド | Amazon |
壁付き | 壁に向かっておしっこをする子や、片足をあげる子に向いている | Amazon |
プラダン | とにかくトイレのスペースが大きい | Amazon |
洗えるトイレマット | 広いスペースでトイレがしたい子にピッタリで、使い捨てのトイレシーツに比べてコスパも良い | Amazon |
シリコン | 段差がないので足腰が弱ってきたシニア犬にピッタリ | Amazon |
もちろんお金はかかりますが、愛犬にとって1番のトイレを探してあげるのも楽しいものです。
愛犬が楽しそうにしてくれてたらなんでもいいや(親バカ)
トイレの場所が良くない
トイレの場所も犬のトイレの成功確率を左右するポイントの1つです。
犬に適したトイレの場所の例
- 静かな場所
- 騒がしい、落ち着かない場所にトイレがあると犬も落ち着いてトイレができません。人間も静かでリラックスした空間でトイレをするのと同じイメージです。
人の出入りが少ない場所や、外の音、家電の音が少ない場所を選んであげましょう。 - プライバシーが守られた場所
- トイレ中は無防備な状態になることから不安を感じる子もいるので、ひっそりとトイレができる場所を選んであげると良いです。トイレの周りに仕切りを作ってあげるのも良いでしょう。
- トイレまでの距離が近い
- 「トイレがしたい」と思ってもトイレまでの距離が遠すぎると間に合わないことがあります。特に子犬の場合、すぐにトイレに行ける場所に設定することが重要です。
逆に寝床とトイレが近すぎると嫌がる子もいるので、愛犬の様子を見て距離感を見極めてあげましょう。
トイレの場所として基本的にはずっと同じ場所に固定してあげることも重要です。トイレの場所を変えると犬は「あれ?トイレがなくなってる!」と混乱して余計にトイレの失敗確率をあげてしまいます。
1度トイレはここだと決めたら基本的には同じ場所に固定してあげましょう。
トイレを失敗した場所を消臭しない
愛犬が間違った場所にトイレをしてしまった時はすぐに掃除をして消臭スプレーをかけた方が良いです。理由として犬はおしっこの匂いが残っているとそこがトイレだと思ってしまうからです。
我が家でも愛犬がトイレを失敗した時はすぐに手を加えます。フローリングにおしっこをすることはほとんどなく(そもそもフローリングの場所を歩かせないのもありますが)、だいたいマットの上で粗相をするのですが、粗相をしたらすぐに洗濯します。
ホントに一回そこでトイレをしたら連続で粗相をする確率が跳ね上がるんですよね。
その都度洗濯するのはめっちゃ大変なんですが、「自由だー!」と言わんばかりにトイレの自由さを覚えられると飼い主としては困り果てるハメになるので、しょうがないかなといった感じです。
結局粗相をしても可愛いから許せるんですが(やっぱり親バカ)
愛犬がトイレと違う場所で粗相をした時はすぐにそこのおしっこの匂いを消して、そこがトイレではないことをわかってもらいましょう。
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発情期とマーキング
発情期やマーキングもトイレを失敗しやすくなる要因です。
まず発情期では、
- ストレスがかかりやすい
- 不安になりやすい
- 注意が散漫になりやすい
といった状態になります。
厳密に言うと、犬の発情期はトイレの失敗を直接引き起こすわけではありませんが、ストレスや行動の変化により、トイレトレーニングに一時的な影響を与える可能性がある、という感じです。
犬の発情期中には特に注意を払い、トイレトレーニングを継続することが重要です。
次にマーキングについてですが、そもそもマーキングは犬が自分のテリトリーを主張するために色んな場所におしっこをしてしまう行為です。特にオスの場合はマーキングをすることが多い傾向にあります。
これまで一丁前に解説している私ですが、実際に以前飼っていたオスのチワワはマーキングで色んな場所でおしっこをしていましたよ。
ここで「どの子を飼っても完璧にトイレを成功させています」と言えればカッコいいんですが、ウソはつけないですからね。
マーキングはもう日頃からのしつけだと思います。私が甘々なしつけをする方針だからというのもあるかと思いますが、やっぱりしっかりしつけをする時はしっかりやらないと犬としても「リーダーしっかりしてよね!」と思ってしまうものなんだと思います。
家中にトイレシーツを敷く
「トイレの失敗」から少し外れるかもしれませんが、家中にトイレシーツを敷くのはオススメしません。
トイレの場所は限定した方が良いです。
結局トイレだらけだと「トイレを成功している」とは言えないと思うんですよね。
家中にトイレシーツを置くこと自体めんどくさいし大変すぎるというのもあります。
もちろん、粗相をした時の手間が増えるのもめんどくさいですが、できるだけトイレの場所を限定して、「ここがトイレだよ」と練習させてあげることも大切だと思っています。
犬がトイレをしやすいタイミング
犬のトイレトレーニングの大事な要素として「愛犬がいつトイレに行きたがるか」もめちゃくちゃ大事なところですよね。
犬がトイレをしやすいタイミングは以下の通りです。
犬がトイレをしやすいタイミング
- 食後
- 寝起きと寝る前
- 運動中や後
- 車の移動後
- 興奮や緊張の後
- 周辺の匂いを嗅ぎ回っているとき
- ソワソワしているとき
- くるくる周り始めたとき
これは一般的に言われていることはもちろん、私個人の経験も入っています。
我が家の愛犬はくるくる周り始めたときはほぼ確実にトイレをしますよ。
愛犬のトイレのタイミングがわかることでトイレの失敗を防げる確率もかなり上がると実感しています。
成犬や保護犬からでもトイレのしつけはできる?
結論、成犬や保護犬からでもトイレのしつけはできます。
理由は我が家の愛犬は保護犬だったのですが、それでもちゃんとトイレができるようになったからです。
なんだかこんなことを言うと自慢のように聞こえて申し訳ないですし、実際子犬の頃からしっかりしつけをした方がトイレもスムーズに覚えてくれるのは間違いないですが、
- 根気よく、
- 優しく、
- 失敗しても怒らない
といったようなしつけをしていればできるようになりますよ。
愛犬のトイレは飼い主のメンタルも重要
今回は私なりの愛犬のトイレトレーニングのやり方やトイレを失敗する原因と対策を紹介させていただきました。
愛犬のトイレトレーニングにも色んなやり方があって、どうにもならない場合はドッグスクール通わせる人もいるかもしれませんが、凶暴になって帰ってきたなんてことも聞くので「これが絶対正解!」というものがありません。
結局、愛犬がトイレをしっかりできるようになるには飼い主側のメンタルも重要なんじゃないかと思っています。
冒頭でも書いた通り、正直犬のしつけってめんどくさいなと思う時もありますが、諦めずにどうか根気よく寄り添ってあげてもらえたらなと思います。
愛犬のお世話、一緒に頑張っていきましょうね。