この記事はポメラニアンをメインとしていますが、その他の犬種にも通ずるところがあるのでぜひ参考にしていただければと思います。
ポメラニアンは犬の中でも人気の犬種。
道を歩いていても散歩をしているポメラニアンをよく見かけますよね。
そんな人気で可愛さ満点のポメラニアンですが飼うデメリットや後悔することもあります。
そこで今回は実際に私がポメラニアンを飼っていて感じたデメリットと、こういう人は後悔するだろうという特徴を7つ紹介します。
ポメラニアンを飼って感じたデメリットと欠点10選
実際にポメラニアンを飼って感じたデメリットは以下の10個。
- 掃除が大変
- 抜け毛がひどい
- 顔にも毛が付く
- 鳴き声が響く
- シャンプーが大変
- ニオう
- 温度管理
- お金がかかる
- ポメラニアンが食べてしまいそうな物を床に置けない
- 体調管理が大変
正直これらのデメリットはポメラニアンの可愛さで全て吹き飛びますが、デメリットはデメリット。
飼ってから後悔する人が出ないように正直に解説していきます。
掃除が大変
ペットを飼うと掃除が大変になるのはイメージが付きやすいですが、まあホントに大変です。
特に実際にポメラニアンを飼ってからわかったことですが、単純に掃除をすることよりも掃除機に絡まるポメラニアンの抜け毛の方が厄介です。
ポメラニアンの長い毛がフィルターやローラーに絡まりまくるんです。
なので掃除機以外にも、
- コロコロ
- クイックルワイパー
- ハンディモップ
などの色んなお掃除グッズを使って掃除することになります。
抜け毛の他にも粗相をした時に片付けたりペット特有のニオイを消臭したりとやることはたくさんです。
ニオイに慣れると自分じゃ気付けなくなるのも怖いところですよね。
ちなみに掃除用具以外にも飼うために必要なものは大量にあるので揃えるだけでもぶっちゃけ大変です。
「先が思いやられるよー!」と思われるかもしれませんが、備忘録的な形でポメラニアンを飼うのに必要なものリストを作っておきましたので参考にしていただければと思います。
抜け毛がひどい
ポメラニアンは毛量が多く長いのが特徴。
その毛はもふもふで可愛いのですが、その分抜け毛も半端なく多いです。
ポメラニアンを飼うと家中がポメラニアンの抜け毛だらけになることは覚悟する必要があります。
毎日ブラッシングしても、抜け毛に追い付かないレベルです。
服に付く抜け毛に家を出る直前で気づいて慌ててコロコロをかけることも。
- 家をキレイにしていたい
- 服に抜け毛がつくのがイヤ
といった人はポメラニアンを飼うにはデメリットが大きいと思います。
顔にも毛が付く
お風呂に入ってタオルで体を拭いてさあ急いで保湿。
と思ったらタオルに付いていた抜け毛が顔に付いて、「気持ち悪いし保湿は遅れるしで大変だー!」となることも多いです。
保湿した後に毛が付いていることに気づくこともあり、毛の付いていたところがかゆくなりやすく肌にも良くありません。
ポメラニアンを飼うことで美容効果も落ちる可能性があります。
鳴き声が響く
ポメラニアンの鳴き声は高いので結構響きます。
他のことに集中している時や寝たい時に吠えられると、うるさいなと思ってしまうこともあります。
ポメラニアンは吠えやすい犬種でもあり、賃貸で住んでいる場合は鳴き声が近所迷惑にならないか心配になることも。
特に夜中にワンワン鳴いていた時は苦情がこないかビクビクしていました。
インターホンが鳴った時も「侵入者が来たぞー!」と言わんばかりにワンワンと吠えるので、吠え癖はある程度の覚悟が必要です。
住んでいる賃貸の壁が薄く、隣の生活音が聞こえやすい部屋でポメラニアンを飼うと苦情を入れられる可能性もあるでしょう。
⇒愛犬ポメラニアンがインターホン音に反応して吠えるのを防いだトレーニング方法
シャンプーが大変
生活をしていくうちに毛が汚れてくるので定期的なシャンプーも必要になります。
シャンプーはサーっとやれば早く終わらせることができますが、時間がかかるのがドライヤーで乾かすことです。
我が家のドライヤーは風量の強い物を使っていますが、それでも乾かすだけで1時間近くかかります。
濡れた毛はきっちり乾かしてあげないと、
- 皮膚に良くない
- 毛がもつれる
といった影響が出てくるので「ある程度でいいや」とテキトーに乾かすわけにもいかないのも大変なところ。
どうしてもシャンプーが大変な場合はドッグサロンに任せてしまうのもオススメです。
ニオう
ポメラニアンを飼うと、
- 犬のニオイ
- 糞尿のニオイ
- フードのニオイ
が部屋に染み付きます。
特にうんちのニオイは思わずオエっとなるくらい臭いです。
経験上、消臭対策をしていても完全にニオイが消えることはありません。
またポメラニアンとしても自分のニオイを消されてしまうとストレスの原因にもなるので、ニオイ対策を徹底的にやるのもオススメできないのが難しいところです。
ポメラニアンは飼い主のことが大好きな子も多いことから、飼い主の手を舐めてくることも多いので日頃から手を清潔にしておく必要もあります。
このようなことからポメラニアンを飼うとニオイが染み付いてしまうというデメリットがあることも理解する必要があります。
ニオうなんて言いながらポメラニアンが可愛くて自分から顔をうずめたりしちゃうんですけどね。
温度管理が大変
ポメラニアンの毛はダブルコートになっていてもふもふなので夏の暑さ対策は必須。
しかも大変なことに、近年は家の中で犬を飼うのが基本になっていることから冬の寒さにも弱い子が多くなっています。
なので夏と冬はエアコン必須。
- 家を出ている時や、
- 寝ている時でも
エアコンは付けっぱなしにしておく必要があります。
そして厄介なのがエアコンの効き過ぎにも注意しなければいけないところ。
夏に寒くなりすぎても、冬に暑くなりすぎでもダメです。
エアコンで温度設定していても温度のわりに熱がこもっているなということもあるのでポメラニアンの様子を見て暑そうに、寒そうにしていないかこまめにチェックする必要があります。
温度管理は想像以上に難しい。
また冬の場合は湿度が30%台まで落ちるので乾燥対策として加湿器を使う必要もあります。
ちなみにポメラニアンに適した温度と湿度は以下の通りです。
温度 | 湿度 |
18℃〜25℃ | 40%〜60% |
お金がかかる
我が家で毎月ポメラニアンにかかっているお金は約1万円くらいです。
具体的に毎月買っているものは以下の通りです。
- ドッグフード
- おやつ
- ペットシーツ
この他にも不定期で、お店でトリミングや爪切りをやってもらうためのお金もかかっています。
ワンちゃん費用平均
ワンちゃん1匹にかかる毎月の費用の平均はおよそ1万2000円ほどで、ワンちゃんの生涯にかかる費用総額の平均は200万円を超えます。(平均年齢14歳を基準として)
1ヶ月費用平均 | 生涯費用平均 |
1万2000円 | 200万円以上 |
ポメラニアンは可愛くて癒されますが、お金の問題は切り離せない話ですね。
ポメラニアンが食べてしまいそうな物を床に置けない
我が家のポメラニアンは特に食いしん坊で、落ちている物は何でも食べようとするクセがあります。
もちろんしつけ次第では何でも食べるクセは無くなるかもしれませんが、万が一ということもあるので床に食べられそうな物は置くことはできません。
実際に我が家のポメラニアンが床に落ちているゴミを食べてしまったことがあります。その時は大きなトラブルにはなりませんでしたがヒヤヒヤしました。
普段から気をつけているつもりでも気がつけば床に落ちていて、ということもあり得ます。
床にポメラニアンが食べてしまいそうな物がないかこまめにチェックする必要があることも把握しておいた方が良いでしょう。
⇒愛犬ポメラニアンの太り過ぎ対策で実際にやったこと4選【ツラくないよ】
ポメラニアンを飼って後悔する人の特徴7選
ここからはポメラニアンを飼ってみて「こういう人は後悔するだろうな」という人の特徴を紹介していきます。
後悔する人の特徴7つは以下の通り。
- ポメラニアンに十分な時間を与えられない人
- しつけが苦手な人
- お金に余裕がない人
- 過剰に期待している人
- 長期的な計画を立てていない人
- ペット不可の賃貸に住んでいる人
- 家族にポメラニアンを飼うことを反対されている人
ポメラニアンに十分な時間を与えられない人
我が家ではどんなに最低でも1日30分はポメラニアンに時間をかけます。
毎日行うお世話の内容は大体以下の通り。
- ご飯
- トイレ
- 散歩
- ブラッシング
- コミュニケーション
慣れないうちは1日1時間かかってもおかしくありません。
忙しい生活や、ポメラニアンに興味を持たなくなった場合、ポメラニアンは孤独を感じるのはもちろん、飼い主自身もストレスの原因となり、後悔する可能性があります。
しつけが苦手な人
ポメラニアンは、しつけやトレーニングを行うことで、
- 無駄吠え
- なんでも噛む
- やんちゃ過ぎて家具を壊す
- 粗相をする
といった問題行動を改善できます。
逆にしつけの手を抜いてしまうと、コミュニケーションがうまくいかず、こういった問題行動を起こすことも。
その結果、だんだん飼うのがイヤになってきて後悔する可能性があります。
ポメラニアンを飼いたいけどどうしてもしつけがムリだという人は、
- 色んな場所に連れて行って社会性を身につけてもらう
- ドッグスクールに行く
- 家庭用しつけ教材を買う
といったことを試してみるのも良いですね。
⇒ポメラニアンは頭が良い?悪い?どれくらい賢いかを実際に飼っている私が紹介
お金に余裕がない人
嫌味を言うつもりは本当にありません。ただ実際にポメラニアンを飼うためにはかなりお金がかかるんですね。
初期費用だけでも数十万円レベルのお金が必要と言っても過言ではありません。
種類 | 費用 |
ポメラニアン自身 | 20万〜50万 |
ケージ | 1万円 |
ハウス | 5000円 |
食器 | 3000円 |
フード・おやつ | 5000円 |
散歩グッズ | 3000円 |
ペットシーツ | 2000円 |
シャンプー・トリミング | 3000円 |
その他日用品 | ー |
少なめに見積もってもこれだけの種類と値段がかかってきます。
この中で毎月かかるものは、
- フード・おやつ
- ペットシーツ
- シャンプー
などですが、経験上、飼っていくうちにどんどん愛犬が可愛く見えてきて「もっと良いものを食べさせてあげたい」「もっと高いものを与えたい」と思ってしまうことも多いです。
お金に余裕がない人はポメラニアンを飼うことでポメラニアンはもちろん、飼い主自身も負担がかかって「結局飼わなきゃ良かった」と後悔する可能性が高いと言えるでしょう。
お金の話は急に現実に引き戻されますが、避けられないところなんですよね。
過剰に期待している人
ポメラニアンは、
- 活発で可愛く、
- 賢さもあり、
- 家族に対する忠誠心が強い
犬種ですが、それでも、個体差によって個性や性格は異なります。
過剰な期待を持って、ポメラニアンが完璧で都合の良い犬であると考えてしまうと、現実とのギャップが生じ、後悔することもあるでしょう。
実際、何度しつけをしても言うことを聞いてくれない、理解してくれないことはわりとあります。
こちらの意図をわかってくれないのも可愛かったりするんですけどね。
長期的な計画を立てていない人
ポメラニアンを飼う上で、
- 飼う前の準備
- 飼い始めのお世話
- 飼っている時にどうしても愛犬を預けないといけない時
- 最期をどう見届けるか
といったことは先に決めておくのがオススメです。
特に愛犬をどこかに預けないといけない時は必ず1回はあるでしょう。
ポメラニアンの平均寿命はおよそ14歳くらいです。
そんな時のために周囲に、愛犬を預けられる場所がないかチェックしておくと安心です。
預け先の例は以下のようなものがあります。
- ペットホテル
- ペットシッター
- 知り合い家族
飼ってからこんなはずじゃなかったと後悔しないように長期的な計画は先に考えておきましょう。
ペット不可の賃貸に住んでいる人
そもそも賃貸で犬を飼う場合は必ずペット可の賃貸で生活しなければいけません。
これはモラルとしてもそうですが、ペット不可の賃貸で犬を飼っていることがバレた場合は、以下の厳しいペナルティを受ける可能性があります。
- 強制退去
- クリーニング代の請求
- 愛犬を手放す
この中でも特にキツいのは愛犬を手放すこと。
人間の場合は強制退去までに多少の猶予が認められる場合が多いですが、ペットの場合は即退去させられることが多いみたいです。
人によって色んな理由があるとは思いますが、賃貸で犬を飼うなら必ずペット可の賃貸を選ぶようにしましょう。
ペット可の物件を探すならペット可の賃貸探しに特化したペットホームウェブがオススメだよ!
家族にポメラニアンを飼うことを反対されている人
ポメラニアンを飼うのは1人では厳しい時もあります。
- 自分の体調が良くない時
- 仕事が遅くなっている時
- 出張の時
- 旅行に行きたい時
このように家族にお世話を頼まないといけない時は意外と多いんです。
もし家族が、
- ポメラニアンは吠えやすいからムリ
- 別れがツライから嫌だ
- 温度管理のためにエアコンをつけっぱなしにはできない
と言っている場合に強引にポメラニアンをお迎えしてもいざという時に家族が助けてくれず、あなただけでなくポメラニアンも困ることになってしまうかもしれません。
家族が反対していたら正直厳しい
もし家族に反対されたら反対している理由を聞いてどうすれば飼っても良いのか聞いて色々対策を伝えてみましょう。
と言いたいところですが、じゃあ実際そんなにすんなり話が進むかと言われたらそんなことはありませんよね。
むしろ「しつこい!」と怒られてケンカがヒートアップする可能性もあるでしょう。
ただ犬を飼う飼わないの話はその家庭の方針もあるのでなんとも言えないというのが正直なところ。
「なんでこんなに可愛い動物を飼っちゃいけないんだ!」と思わずブチギレそうになるかと思いますが、誠心誠意ポメラニアンを飼いたいんだと伝え続けるしかないですね。
最後まで読んでいるあなたはポメラニアンのことをきっちり考えている証拠
テキトーにポメラニアンを飼う人は特に調べもせずに飼うと思いますが、ここまで読んでいるあなたはポメラニアンを飼うことについてしっかりと考えられている方です。
デメリットや後悔は読んでいてしんどくなる内容ですし。
経験上、これだけデメリットを並べておいても「やっぱりポメラニアンは可愛いな」という気持ちが上回って、ぶっちゃけデメリットをデメリットと感じなくなっています。
実際に飼ってみると、ポメラニアンは本当に天使のように可愛いです。
ぜひ勇気を出してポメラニアンを飼ってみてくださいね。