前提
「おすわり」のような何かを教える時は「飼い主がリーダーシップを発揮して!」と言われたりしますが、「おすわり」を教えている段階だとほとんどの場合、飼い主も初心者です。最初からカンペキ人間はいないので失敗することだってあります。上手くいかなくても落ち込む必要はありませんよ。愛犬と楽しく練習していただければと思います。
「おすわり!」「おすわり!」「違うよー!」(可愛い)
「おすわり」などのコマンドを教えるのって最初はこんなもんですよね。
「おすわり」は犬の行動を制御するための基本的なコマンドです。これを教えることで、犬が興奮しすぎた時や安全が必要な状況で落ち着かせることができます。
また、他のしつけの、
- 「待て」
- 「ふせ」
- 「おいで」
などの基礎になるという意味でも、「おすわり」は重要なコマンドです。
そこで今回は実際に私が愛犬に「おすわり」を教えてちゃんと覚えてもらったやり方や、「おすわり」を覚えてもらうメリット、教える際の注意点を紹介していきます。
ざっくり結論
実際に「おすわり」を覚えてもらった時のやり方は、おやつを持って目の前から上にあげると自然と「おすわり」の姿勢になる。できなかったらお尻を軽く下に下げてあげる。これを繰り返す、です。
「おすわり」の教え方とトレーニング環境
実際に「おすわり」を覚えてもらったやり方を紹介します。
「おすわり」を教えるにあたって、安全なトレーニング環境を整えることも大切なのでそちらもあわせて紹介します。
実際に「おすわり」を覚えてもらった時のやり方
冒頭の「ざっくり結論」で紹介したように、愛犬に実際に「おすわり」を覚えてもらった時のやり方は非常にシンプルです。
私の「おすわり」の教え方
おやつを持って愛犬の目の前から頭上にあげる。すると自然と「おすわり」の姿勢になる。できなかったらお尻を軽く下に下げてあげる。
ちゃんと「おすわり」ができたら少しオーバーなくらいに「そー!」と褒めまくって、ナデナデしてご褒美のおやつをあげていました。
我が家の愛犬は食いしん坊なのでおやつのご褒美作戦は超効果的でした。
経験上、事務的に褒めるとその事務的な気持ちは愛犬に確実に伝わります。
練習は大変でなかなか覚えてくれなくて、「どうすれば良いんだろう」と思わず悩んでしまうこともありますが、極力それは愛犬には見せずに、一緒に楽しく練習をしてあげると愛犬にとってもモチベーションが保たれ、覚えやすさや継続のしやすさが上がります。
また練習の時間は1日10分程度のかなり短期集中コースでやっていました。
犬の集中力は15分程度と言われているので、練習の時間は短めにしてあげるのがオススメです。
あとは「おすわり」が上手くできなくても怒らないことです。怒ったところで「おすわり」ができるようにならないので、どうか怒らないようにしてあげてくださいね。
「おすわり!」とハッキリ言ってあげるのも覚えてもらいやすいポイントです。
しつけグッズは基本的に不要
犬のしつけについて調べていると、
- しつけのためのクリック音
- 超音波
- 電流ショック
などがありますが、「おすわり」のようなコマンドを教えるにあたってこういったグッズは不要です。
クリック音や超音波はまだしも、電流ショックはさすがにやりすぎだと思うんですがどうなんでしょうね。
「おすわり」ができるようになるまで時間のかかる子もいるとは思いますが、練習を積み重ねていけばちゃんとできるようになります。
できるようになるまで待ってあげるのも飼い主の役割かなと個人的に思っています。
「おすわり」を教えるための環境作り
「おすわり」に限った話でもないんですが、何かを愛犬に教える時は、環境作りが必須です。
環境作りの例
- テレビや音楽を消す
- 周辺にいる人は静かにする
- 他の犬やおもちゃが視界に入らないようにする
- 段差のあるような場所で練習しない
- 床に危ないものが落ちていないかチェックする
愛犬が集中できる環境を作ってあげることで、練習効率も上がりますし、思わぬトラブルを防ぐことにも繋がります。
「おすわり」の練習をする前に必ず環境を整えてあげましょう。
また、練習の際には愛犬が喜ぶご褒美も必須アイテムです。愛犬の好きなおやつやおもちゃを用意してあげましょう。
おやつは小さいサイズですぐに食べられるものがオススメです。ご褒美は1日の練習の中で繰り返し与えることもあります。
太らせないためにもできれば低カロリーなものを選んであげると良いですね。
「おすわり」を覚えてもらうメリット
「おすわり」を覚えてもらうと以下のようなメリットがあります。
「おすわり」ができるメリット
- 「待て」や「ふせ」など他のコマンドに繋げやすい
- 集中力が高まるので他のトレーニングにも役立つ
- 今まで以上に愛犬との信頼関係を築くきっかけになる
- 愛犬が興奮を抑えて、飛びつきの防止になるので周りの人や犬に迷惑をかけにくくなる
- 吠えたり噛んだりといった問題行動を抑えられる
- 万が一の事故を回避しやすくなる
単純に落ち着かせるためといった理由から、万が一の事故回避まで、使いどころが多いコマンドだと言えます。
何より「おすわり」している可愛い愛犬が見れるのも個人的には大きすぎるメリットです(親バカ)
「おすわり」ができない・拒否する場合の原因と対処法
「おすわり」が上手くいかない場合は以下の方法を試してみてください。
- ご褒美に興味を示さない場合
- ご褒美に飽きてしまった可能性があります。愛犬もグルメなのでその時々によって好き嫌いが変わります笑
その時は別のおやつやおもちゃを試してみましょう。 - 周りの環境に影響される場合
- 静かで危ないものがない集中できる環境を作ってあげましょう。練習時間は10分程度の短期集中型がオススメです。
- コマンドがうまく伝わらない場合
- コマンドの言い方やジェスチャーを統一し、同じ方法で指示を出すようにします。短く、わかりやすく、一貫した指示を出すことがポイントです。
- 愛犬が興奮しすぎる場合
- 練習を一旦止めて、愛犬が落ち着くまで待ちます。その後、再度静かな環境で始めてください。
- 体調が良くない場合
- 練習以前に体調が良くない場合もあります。愛犬の歩き方や食欲、実際に触ってチェックするなどをして、悪いところがないかチェックしてみてください。
上手くいかなくても気を落とす必要はありませんよ。
犬は「よく頑張ったね」と褒められることが多いですが、飼い主も頑張っているんです。
おすわりの練習はいつから始めたらいい?
「おすわり」の練習時期は子犬と成犬で違うので分けて紹介します。
子犬の場合
理想的な開始時期は生後3ヶ月頃からです。
- 理由
- 子犬の時期は吸収力が高く、学習能力も高まり、基本的なコマンドを覚えるのに適しているからです。柔軟な時期であり、良い習慣を身につけやすいです。
- 方法
- 短い時間(1回につき5分程度)で楽しい練習を心がけます。飼い主自身も一緒に楽しむと愛犬にも楽しさが伝わりやすいです。
子犬をお迎えするタイミングは生後3ヶ月くらいのパターンも多いため、お迎え初日から練習を始めるのも悪くありませんが、愛犬の様子を見て、新しい環境に疲れてそうなら慣れるために数日間休まるのもアリです。
ストレスが少ないタイミングで5分程度の短時間から始めましょう。
最初の練習は、愛犬が疲れていない時間帯やリラックスしている時を選ぶと効果的です。
成犬の場合
開始時期はいつでも可能です。
- 理由
- 成犬でも新しいことを学ぶ能力があるからです。子犬の時期を逃しても、しつけを始めるのに遅すぎることはありません。
- 方法
- 成犬の場合も、楽しい練習を心がけます。過去の経験や習慣が影響する場合があるので、覚えるまで時間がかかることがありますが、長い目で見て楽しく練習することがポイントです。
子犬と同じく、長時間の練習は集中が続かない場合が多いです。練習時間は10分程度の短い時間にしましょう。
成犬は新しいコマンドを覚えるまでには時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けることでできるようになるはず。
できるようになるまで時間がかかる分、できた時の達成感が半端なさそうですね。
【応用編】環境や状況を変えた「おすわり」の練習
これまでは「おすわり」ができるまでの方法でしたが、基本的に「おすわり」ができるようになったら、さらに一歩進んで、環境や状況を変えても「おすわり」ができるようにしておくのもオススメです。
ここでは「おすわり」の応用編を3つ紹介します。
外で「おすわり」の練習
初めは静かな屋内で練習しますが、愛犬が「おすわり」に慣れてきたら、庭や公園など、外でも練習してみると良いでしょう。これにより、犬は様々な環境で「おすわり」ができるようになります。
外では、他の犬や人がいる中での練習になることから、愛犬の集中力を高める練習にもなります。
異なる人でも「おすわり」ができるか
家族で愛犬を育てている場合は、全員が同じコマンドと方法で「おすわり」ができるか、という練習をしてみるのもオススメです。「おすわり」のコマンドを聞いてくれるのが家族で1人しかいないとなると、万が一の時に融通が効かなくなります。
できれば家族全員が「おすわり」の指示を出せるようにしておきましょう。
他のコマンドと組み合わせてしっかり「おすわり」ができるか
「おすわり」と他のコマンド(「待て」「伏せ」など)を組み合わせて練習します。例えば、「おすわり」から「待て」に移行させるなど、複数のコマンドを組み合わせることで、愛犬の理解力がさらに高まりますよ。(個人的に色んなコマンドをしている愛犬の姿が可愛すぎるのもメリットだったりします)
この複数のコマンドの組み合わせもできるようになると、より高度な練習もできるようになるでしょう。
おすわり以外のコマンドの教え方
「おすわり」は色んなコマンドの中でも基礎となるコマンドで、「おすわり」から他のコマンドに繋げることも多いです。
「おすわり」以外のコマンドを把握しておくことで、今後の練習にも繋げやすいので、サッと目を通しておきましょう。
「待て」の教え方
私が実際に「待て」を教えたやり方は以下の通りです。
「待て」の教え方
愛犬の前でおやつを見せた状態で「待て」と声をかけてじっと待てたらおやつを与える
最初はほんの数秒でも大丈夫です。慣れてきたらもっと長い時間「待て」ができるようになります。
待てができるようになると、
- 危険を回避できる
- 興奮状態を落ち着かせられる
- 来客やトリミングの最中など色んな場面で役に立つ
といった様々なメリットがあります。
ちなみに「待て」は練習として10秒くらいの長い時間「待て」をしてもらのはアリですが、ご飯を与える時などの「待て」は2〜3秒で充分。
不必要な長い時間の「待て」はしないようにしましょう。
「ハウス」の教え方
「ハウス」はケージやクレートの中に入ってもらう時に使うコマンドです。
「ハウス」の教え方
ハウスの中にご褒美を入れて愛犬がハウスに入ったら「ハウス」と言って褒めまくる。普段の愛犬にご飯を与える時にもケージに指を刺して「ハウス」と言っていると自然とハウスに入る習慣ができるので、覚えてもらいやすい。
ハウスを覚えるメリットは以下の通りです。
- クレートに入ることに慣れることでお出かけ中でもストレスを感じにくくなる
- 落ち着かせるきっかけになるので問題行動が減りやすい
- 愛犬とお出かけする時にスムーズにクレートに入ってくれるようになるのでラク
「おいで」の教え方
最初は2〜3歩離れた場所から、愛犬の顔の高さにおやつを出して「おいで」と言います。それで飼い主のところまで来れたらご褒美を与える、といった感じで覚えてもらいます。
「おいで」は長い距離でも使えるようになると実用性が増すので、少しづつでも「おいで」ができる距離を伸ばしていきましょう。
おいでを覚えるメリット
- 万が一の時に「おいで」と言って危険を回避できる
- 愛犬が良くないことをしているときに、その行動を止めることができる
- ドッグランなどリードを外している時でも呼び寄せられる
「おすわり」ができるようになるまで気長に待ってあげよう
やっぱり「おすわり」などのコマンドを練習している時は「早く覚えさせよう!」と思ってしまいがちですが、できるようになるまで気長に待ってあげることも飼い主として重要な役割だと思っています。
「おすわり」ができない期間というのもある意味貴重で、できるようになることで基本的に「おすわり」の練習はもうできないんですよね。
冒頭でお伝えしたように、飼い主側もできないことで自信をなくしたり落ち込む必要もありません。「飼い主がリーダーシップを持って」と言いますが、飼い主だって最初は初心者です。上手くいかないなりでも、これからできるようになるために練習していけば大丈夫ですよ。
飼い主であるあなた自身のメンタルケアも忘れずに。