冬の寒い時期は暖房を付けて寒さ対策をすることで部屋が乾燥しがちですよね。

我が家のポメラニアンがいる部屋も、暖房を24時間付けていたことで湿度が30%前後まで落ちていました。
30%前後まで湿度が落ちていたことで飼い主も愛犬も
- 頻繁に咳をするようになった
- 水を飲む量がとても増えた
といったように体調に変化が出てきて困っていたので、これは乾燥による咳かもしれない…と思い、試しに加湿器を買ってみました。
その結果、
- 頻繁にあった咳がほとんどなくなった
- 飲む水の量が普段の量に戻った
といった効果があり、飼い主にとっても愛犬にとっても、部屋がとても居心地良く快適になりました。
この記事では、
- 同じく乾燥で悩んでいる人
- それに伴うワンちゃんの不調で困っている人
に向けて、実際に加湿器を使って感じた乾燥対策の効果と注意点を紹介したいと思います。

※全ての咳や多飲等の症状が乾燥によるものだけではないことを予めご了承ください。
犬に加湿器は必要?【湿度が40%を下回るなら必須】

犬に適した湿度は40%〜60%と言われています。
冒頭の通り、我が家の冬は24時間暖房を付けっぱなしにしていることもあって余計に湿度が下がりがちでした。

乾燥しまくりの部屋を想像するだけでなんかかゆくなってきます。
犬にとって湿度が下がることのデメリットは、
- 皮膚がカサつきやすくなる
- 咳がでやすくなる
- 脱水がはやくなる
などが挙げられます。これらのデメリットは湿度が40%を下回ると影響が出る可能性が高まり、冬は湿度が40%を下回ることが多くなることからやっぱり加湿器は必要でしょう。

特に冬の乾燥する時期に関しては加湿器は必須と言っても過言ではありません。
加湿器を使ってみて感じた愛犬の変化と効果

結論から言うと1番の変化は咳が出なくなったことです。
湿度30%という乾燥した状態の時に頻繁に出ていた咳が、加湿器を使って50%前後の湿度を保ったことで、ほとんど咳が出なくなりました。

水のがぶ飲みも、湿度が適正値になったら普段通りの量に戻ったので、やはり乾燥が原因だったと思います。
飼い主にとっても乾燥しすぎた部屋は体に良くないことを考えると、冬の乾燥対策はやっておいた方が良いと言えるでしょう。

過ごしやすい環境が1番だね!
犬がいる部屋で加湿器を使う時の注意点

実際に加湿器を使ってみて気をつけたほうが良いなと感じた点は次の5つです。
スチーム式や超音波式の加湿器は使わないほうが良さげ

加湿器を選ぶ時に色々調べてみたのですが、スチーム式や超音波式の加湿器は使わない方が良いと思います。
- スチーム式の怖いところ
- 水を加熱することで雑菌の繁殖は起きにくいものの、加熱するため水や蒸気が高温になってしまう
やんちゃなワンちゃんの場合、スチーム式の加湿を倒してしまうと危ない
- 超音波式の怖いところ
- 雑菌等が繁殖した際、そのままその水をスチームとして部屋中にばら撒いてしまう
ちなみにスチーム式や超音波式に限らず、加湿器に水を入れっぱなしにしていると、汚れやカビ・雑菌が繁殖しやすくなります。

それが原因で体調に影響が出る可能性もあるので、加湿器を使っていない時はタンクの水をカラにしておきましょう。
アロマのような香り付きのものはやめておく

アロマの成分にはワンちゃんに悪影響を与える可能性があります。
ラベンダーやペパーミントなど、一般的に安全とされているものでも、高濃度で使用するとそれも悪影響の原因になるためアロマ付きの加湿器は使わないのが無難です。

私達人間には「ほどよく良い匂いだなあ〜」とウットリしていても、嗅覚の鋭い犬にとっては「クサイしニオイきついしなんだこれ〜!」ってなってるかもしれませんからね。
コードを噛まれないように気を付ける

噛み癖のあるワンちゃんの場合は、加湿器のコードを噛んでしまう可能性があるので要注意。
コード対策としては、
- コードカバーを取り付ける
- コードに触れられない位置に加湿器を置く
- 苦みスプレーをコードに付ける
といったものがあります。
ただ紹介しておいてナンですが、個人的には苦痛を与える系のアイテムは使いたくなくてオススメするのもあんまりだなあと思うので、できればコードカバーかコードを触れられない位置にしてもらえると嬉しいなあと思います。(完全に個人の想いですが笑)

コードカバーは消耗品なので定期的にカバーが取れていないかチェックしておきましょう。
加湿しすぎない

犬に適した湿度は40%〜60%です。
加湿器には色んな種類があり、湿度が60%や70%まで設定できるものもありますが、湿度が高くなりすぎると逆効果になるので要注意。
基本的に加湿器の湿度設定をしていれば大丈夫だと思いますが、温湿度計を使って適度な温度や湿度をキープできているかチェックしておくのがオススメです。

温湿度計は高いものだと3,000円以上するものもありますが、1,000円前後のものでも問題ありません。

愛犬のためを想うあまり、加湿しすぎないように注意してくださいね。
\私が使っている温湿度計/
定期的な換気をする

部屋の換気をしていないと空気がこもってカビなどが発生しやすくなるので、定期的な換気が必要です。
換気の頻度は1時間に2回を5分〜10分ほど行うのが良いとされています。

我が家ではベランダで育てている植物に水をあげる時のついでに換気をしています。
「換気したらまた部屋が乾燥するよー!」という気持ちもありますが、部屋の空気がこもりすぎることで愛犬に悪影響になっていたらそれはそれでイヤなのでやっぱり定期的な換気は必要ですね。(ワガママ)

「湿度+空気の質」の両方を意識することが、犬にとって快適な環境づくりにつながります。
加湿器の代わりに濡れたタオルを置いておくのは湿度対策になる?

結論、加湿器の代わりに濡れたタオルを置いてもエアコンによる乾燥がひどいと湿度はほとんど上がりません。
実際に加湿器を買う前に「濡れたタオルを置いておけば湿度は上がるんじゃないか」と思い、ケージに濡れたタオルをかけて湿度が高くなるか試したことがありましたが、結果は湿度が3%上がっただけでした。

その時の部屋の湿度は30%前後だったので、犬に適した湿度にはほど遠い結果です。
もっとタオルを濡らして再度試してみましたが、ほとんど効果は変わらずどころかタオルから水が滴り落ちて、気づけば床に水が溜まっていたという結果に。
タオルの枚数を増やしてみても一時的に湿度は上がっても1時間もすれば元通り。1時間毎に濡れタオルを交換すれば問題はないのかもしれませんが、そこまでやるならもう加湿器で良いじゃんってなりました笑
- そもそもほとんど湿度が上がらない
- 濡れたタオルから水がポタポタたれる
- 効果は1時間程度しか続かない
といったことから濡れたタオルのみで加湿をするのはオススメしません。

効果と手間を考えるとやっぱり加湿器が安定するなと感じました。
加湿器の置き場所はどこがいい?

加湿器のオススメの置き場所は以下の通りです。
加湿器のオススメの置き場所
- 部屋の中央
- エアコン風が当たる位置

理由は加湿器から出された水蒸気を含んだ空気が拡散しやすくなるためです。
ちなみに我が家では部屋の中央に加湿器を置いています。
逆に加湿器の置き場所として良くない場所は以下の通りです。
イマイチな加湿器の置き場所
- 犬の寝床付近(蒸気が直接あたると良くない)
- エアコンの下(加湿器が誤作動を起こしやすい)
- 窓の近く(カビの原因)
- 壁際(カビの原因)
- 木製の物や紙が置いてある付近(湿ってしまう)

思わぬトラブルにならないように注意してくださいね。
留守番中でも加湿器はつけっぱなしにしても大丈夫?

我が家では愛犬のいるリビングの真ん中設置し、1日中留守番をさせている時も付けっぱなしにしていますが問題ありません。

我が家で使っている加湿器は熱い蒸気が出ないタイプなので安全ですし、音も静かなので愛犬は留守中も加湿器気にすることなくお昼寝しています。
ただし、
- コード類を噛む癖がある子
- やんちゃで物を倒したりしてしまう子
- スチーム式(熱くなるタイプ)の加湿器を使う
といった場合は柵を設ける等の対策は必須です。

基本的にスチーム式は使わないほうが無難かと思います。
私が今使っている加湿器を紹介

実際に使っている加湿器はダイニチハイブリッド式加湿器 HDシリーズ ホワイト HD-5020-Wになります。
メリット・デメリット

実際に今使っている加湿器のメリットデメリットをサクッと紹介していきます。

もちろん「コレを絶対買って」というわけではありませんが、実際に買ってみてわりと良い感じだったのでよかったら加湿器を選ぶ参考にしていただければ嬉しいです。
メリット

音が静か
標準モードでも就寝時に気にならない程の音なので、音に敏感なワンちゃんでも大丈夫だと思います。
さらに静音モードにしていると音が全く聞こえないレベルの静かさで思わずちゃんと動いているか気になるほどです。
文字だとわかりにくいので実際に動かしている動画を撮ってみました。
このようにカメラを近づけてもほとんど音は聞こえません。

いざ加湿器を買ったのにゴーゴー音が鳴ると使う気もなくなりますが、この加湿器は本当に静かで良かったです。
周りがビチョビチョにならない
超音波式やスチーム式と違い、ミストや蒸気が出ないため、周りの床や家具、紙類が濡れないのもメリットの1つ。

「ミストや蒸気が出ていないのにちゃんと効果はあるのかな」と思っていましたが、きっちり湿度が上がっていたので安心していただければと思います。
湿度設定ができる

50%、60%、70%の3段階に設定できるので、加湿しすぎも防いでくれます。
湿度が高くなり過ぎるデメリットとして
- 細菌が繁殖しやすくなる
- 犬がパンティング(舌を出してハアハアすることで体内の熱を逃す行為)がしにくくなる
などがあるので、湿度設定を自分で決められて、一定に保ってくれるのも良いところ。

ワンちゃんに適した湿度は40%〜60%なので、我が家では基本50%で使用しています。
電気代が抑えめ
気化式と温風気化式とのハイブリッドで、自動でヒーターのON・OFFを切り替えて稼働してくれるので、電気代もそこまで高くなりません。
菌の繁殖を抑えてくれる

加湿器内の4ヶ所に抗菌加工がされていて、菌が繁殖しくくなっています。

加湿器の中でできたカビなどが部屋に飛んで体調に影響が出るといった事例もあるので、こうした抗菌加工があるとより安心ですね。
熱くならない
“ヒーター”を使用しての“温風気化式”と聞くと「スチーム式の様に水が熱くなるでは?」と思いがちですが、仕組みとしては、
- 水を含ませたフィルターに
- 温風を当てて
- 加湿する
といった流れなので、実際に水が高温になることはありません。

犬はもちろん、小さなお子様がいても安心です。
デメリット

お手入れが必要な部品が多い
気化式なので、パーツの掃除が必要になります。
定期的なお手入れが必要なパーツは主に以下の4つ。
- 給水タンク
- 水の溜まるトレイ
- 気化するためのフィルター
- 空気を取り込む所のエアフィルター

掃除自体はカンタンですが、やっぱりお手入れは面倒なので正直サボることもあります。
大きいから場所を取る
フィルターに水を含ませて気化するため、タンクとフィルターがあるのですが、その分どうしても大きくなってしまうので少し場所を取ってしまいます。
2Lのペットボトルと並べてみました。


加湿器のサイズはこんなものと言えばそれまでですが、買ってから後悔することのないようにデメリットとして紹介させていただきました。
給水する時に水が垂れる

給水タンクの口が下向きにセットされるため、給水しようとタンクを持ち上げたり傾けると水が数滴ほど垂れてしまうので注意が必要です。
そのためタンクの水を入れ替える際には、タンクの下に手を添えて水が落ちるのを防いでいます。

ほんの数滴なんですけどね。
メリットデメリットはありますが総合的には私が使っている加湿器は、
- 性能
- 愛犬のための安全性
- 値段
- 他の人の評価
を考慮すると「やっぱり他の人にもオススメできる」と感じます。

「加湿器ってどれを選んだら良いかわからないよー!」という人はもしよろしければこの加湿器を選んでみてくださいね。
加湿器を使って愛犬と快適な暮らしをしよう

人間と同じく犬も乾燥している部屋に居続けることで、体調に影響が出る可能性があります。
特に冬は湿度が下がりやすく、適した湿度である40%〜60%を下回ってしまいがち。
実際に部屋の湿度が30%前後だった時に比べて、今の愛犬は上の写真のように気持ちよさそうにリラックスしてくれるようになっています。
愛犬のためにも、私達人間のためにも加湿器を使って部屋の湿度を保って、安心で快適な環境作りをしていきましょう。

可愛い愛犬のためにもがんばるぞー!(親バカ)
