我が家の愛犬は保護犬のポメラニアンでお迎え後はリビングで寝かせて生活していました。
ところがお迎えしてしばらく経った頃から、いきなり夜〜朝方に夜泣きでワンワン鳴くようになってしまったんです。
- どうすれば泣き止んでくれるか
- 賃貸マンションに住んでいるので、夜間の鳴き声は隣の人に響いていないか
という心配もあって、眠れないしツラいしでノイローゼになりそうでした。
ただ、夜に一緒に寝るようにしたことで、夜泣きはしなくなったんです。
そこで今回は、夜泣きを一緒に寝たら直ったことの詳細と、夜泣きの原因と対策などを紹介したいと思います。
夜泣きは甘やかすのも良くないと言われているから余計難しいんですよね。
夜泣きは一緒に寝たらおさまった
見出しの通り、夜泣きは一緒に寝たら直ったのですが、最初は本などに載っている情報を参考にして、
- 吠えていてもしばらく無視をしてみる
- 鳴いた時に音で気をそらしてみる
といったことを試していたのですが、泣き止むのは毎回その時だけ。少しすると再度鳴き続けてしまっていました。何日もこの状況が続き飼い主も寝不足になってしまい、渋々ケージから出しリビングで一緒にごろ寝したところやっと夜泣きがおさまって、そのまま一緒にくっついて寝てくれました。
我が家の愛犬の夜泣きの原因としては、お迎えしたばかりで1人ケージに入れられたことによる不安と寂しさだったようです。
何せ今までは他の保護犬たちと一緒に暮らしていたのにいきなり孤独に寝るようになったのだから今思えば当然でした。その日以降一緒に寝てあげると吠えることはなくなりました。
その後から、4年以上ずっと愛犬と一緒に寝る生活をしています。
「犬と一緒に寝るって大丈夫なの?」と思われるかもしれませんので、犬と一緒に寝ることのデメリットを挙げておきます。
犬と一緒に寝るデメリット
- 寝ている間に踏みつけてしまう可能性がある
- 枕を取られる
- 起こされやすい
- 衛生面が気になる
- 愛犬が分離不安になってしまう可能性がある
1番怖いのは寝ている間に踏みつけてしまうこと。
- 寝返りをうちやすい
- 寝相が悪い
といった人は愛犬と一緒に寝るのはやめておいたほうが無難です。
愛犬と一緒に寝ると、こういった万が一のことがあったり、分離不安になってしまうこともあるので「絶対オススメだよ!」と言えないのが難しいところなんですよね。
ただ、「一緒に寝れるならそうしてみたい」という人は、
- 自分の寝床を変えてケージや柵越しに一緒に寝られるようにしてみる
- 一緒に寝ることで夜泣きがおさまるか確かめるために、寝落ちはせずにとりあえず一緒に横になってみる
といったやり方なら愛犬を踏みつけてしまうことや、愛犬がひとりぼっちで不安になると言ったことがなくなるので最初の第一歩としてオススメです。
可愛さだけでは飼えない大変なこともありますが、色々試して頑張っていきましょう。
効果がなかった夜泣き対策
先ほど夜泣きに効果があった対策を紹介しましたが、実際に試して効果がなかった夜泣き対策もあるのでこちらも共有しておきます。
夜泣きに限らず犬のお世話は「簡単にいかないからこそ楽しさもある」と考えて根気よく付き合ってあげることも大切ですよね。
夜泣きに対して叱る
- 「なんで鳴くの」
- 低い声で「ダメ」
- 「もうこんな時間なんだよぉー!」
そんなことを言ってもまあ〜効果がありません笑
むしろ、
- 「よし飼い主が来た!」
- 「遊んで!かまって!」
といった感じで元気に後ろ足だけで立って、ケージにつかまって、ニコニコしながらこっちを見るんです。
可愛いけど今はやめてくれ。
このような経験から、夜泣きに対して叱っても効果がないので、「もう怒るしかないのかな」と考えるのはやめておきましょう。
夜泣きに対して叱るとさらに夜泣きがひどくなる場合もあります。
夜泣きをするたびにかまってあげる
先ほどの「夜泣きに対して叱る」と似ていますが、「夜泣きをするたびにかまってあげる」行為も意味がありませんでした。
夜泣きに対して、その都度、
- 「どうしたの」
- 「大丈夫だよ」
- 「ほら寝てごらん」
なんてやっていたら「夜泣きをすれば飼い主が来てくれるぞ!」と思ってもっとひどくなります。
言葉と同じく、ナデナデしても効果はありませんでした。
飼い主の気持ちとしては愛犬が鳴いていると、ついついかまってあげたくなりますよね。
- でも相手するのをグッと我慢してみたり
- 逆に一緒に寝るくらい甘々にしてみたり
色々と試行錯誤して、愛犬に合うやり方を探しましょう。
貯金箱をジャラジャラ振って音を鳴らした
犬が嫌がる音を出して、夜泣きをすると嫌なことが起こると思ってもらうために、貯金箱のジャラジャラする音を聞かせてみましたが、ほぼ効果なしでした。
嫌がるどころか「え?なにしてんの?」みたいな顔でこっちを向いてくるではありませんか。ある意味夜泣きは止まりますが、本当にジャラジャラしているときだけ。やめるとまた吠え出します。
ネットで調べていると「音でしつけができます!」みたいな情報も載っていますが、我が家の愛犬には効果はありませんでした笑
一応しつけとして使える音の例は以下の通り。
音のしつけの例
- お金のジャラジャラ音
- ビー玉が転がる音
- 犬笛
- 超音波
もちろん個体差によって「音を出すのがめちゃくちゃ効果的だった!」という人もいるとは思います。
とりあえずできることから始めてみるのがオススメです。
夜泣きの原因とその対策
我が家の愛犬が夜泣きをしていた理由は寂しがり屋の甘えん坊だったからですが、夜泣きの理由はそれ以外にもたくさんあります。
ここでは夜泣きの原因とその対策を紹介します。
夜泣きの原因
- 寂しがり屋で甘えん坊
- ご飯の量に不満がある
- 運動不足
- トイレに行きたい
- 部屋の温度が暑い・寒い
- 寝床が気に入らない
- 歳をとって不安が増した
- 体調不良
夜泣きは基本的に欲求が満たせていない時に起こることなので、愛犬がどういったことを求めているのかよーく観察してみましょう。
「観察してもわかんないんだよ!」という人。
その気持ち、本当によくわかります。
先が見えなくて大変だと思いますが、できそうなところから順番にやってみてくださいね。
寂しがり屋で甘えん坊
寂しがり屋で甘えん坊の子は飼い主がいなくなってひとりぼっちで寝ることにものすごく不安を覚えて吠えてしまうパターンです。
最初の見出しの「夜泣きは一緒に寝たらおさまった」で紹介した内容の繰り返しになりますが、一度愛犬と一緒に寝てみてそれで夜泣きがおさまればOK。
ただ、寝相が悪い場合は愛犬を踏みつけてしまう可能性があるので、そこが心配ならやらない方が無難です。
もしくは自分の寝床を変えてケージ越しに一緒に寝れるようにできるのであれば、
- 愛犬を踏みつける可能性はなくなる
- 愛犬は飼い主のそばで寝ることができる
といったことも可能です。
こういった夜泣きなどの問題行動は甘やかすともっと要求するようになるなんて言われたりしますが、我が家ではそこからさらにべったり一緒に寝て甘やかしまくるという手段でおさまったので、なんでも一概に言えることはありませんね。
もちろん、なんでもかんでも甘やかすわけではなく、メリハリは持たせているつもりです(でもやっぱり親バカです)
ご飯の量に不満がある
ご飯の量が足りていない場合も夜泣きの原因になり得ます。
ご飯は、成犬の場合は1日2回、子犬の場合は1日3〜4回に分けて与えるようにしましょう。
特に子犬の場合はまだ胃袋が小さいことから、
- 一気にたくさんの量を食べられないので、
- その分空腹になるのも早く、
- その空腹が夜泣きの原因になってしまう
といったこともあるので、適量を細かい回数に分けて与えてあげることが重要です。
また、全ての犬に言えることですが、そもそもドッグフードが合っていないこともあります。というか粗悪なドッグフードを知らないうちに与えている可能性があります。
これは脅しているわけではないんです。
個人的な趣味で「犬の管理栄養士」という資格を持っているので、原材料や成分を見てある程度どんなドッグフードかがわかるのですが、
- 原材料が肉メインでない
- タンパク質が10%台で動物性でない
- 脂質が異常に高い
- 粗繊維がやたら低い
など、思っている以上に粗悪なものが多いですよ。
※一概に「この数値だからダメ」というわけでもありません。
そこで当サイトでオススメしていて我が家の愛犬にも実際に与えているのが「モグワン」と「おさかな」です。
この2つは原材料や成分のバランスがめちゃくちゃ良いんですよね。
もちろん、「全ての犬に合いますよ!」と言ったらウソになりますが、少なくとも粗悪なドッグフードではなくむしろ高品質な部類のドッグフードであることは自信を持って言えます。
どんどん話が逸れてしまうのでここでは以上にしますが、「気づかないうちに粗悪なドッグフードを与えていた」なんて悲しいことが起こらないように本当に注意してくださいね。
運動不足
元気が有り余っていると「まだ全然眠くないぞー!」と言わんばかりに夜泣きをすることもあります。
- 散歩の量を増やす
- 家で愛犬の自由スペースを広げて歩数を稼ぐ
- おもちゃで遊んでもらう
といった対策が有効です。
充分な運動をしていないと夜泣きの原因になるだけでなく、
- 愛犬のストレスがたまりやすい
- 足腰が弱くなる
- 太ってしまう
などのデメリットもあるので要注意。
夜泣きの意味でも体調の意味でも、できるだけ愛犬の運動量を確保してあげましょう。
トイレに行きたい
シンプルな理由ですが、トイレに行きたい場合も吠えやすいです。夜泣きというかただの要求吠えとも言えますね。
対策としては、
- ケージの中にトイレを置いておく
- ケージの中で寝かせるのをやめて解放してあげる
- 寝る前にトイレに行かせる
などが有効です。
「トイレが汚くてトイレできないよー!」なんてこともあるので、トイレは常にキレイな状態にしてあげましょう。
また、犬がトイレに行く予兆としては以下のような行動が見られます。
犬がトイレに行く予兆
- ソワソワしだす
- クンクンする
- 周囲を探索する
実際に我が家の愛犬は寝ている時にトイレがしたくなると、ソワソワして飼い主を起こそうと乗っかってきたりします。
ベッドでそのままトイレをしないのがお利口さんねえ〜(親バカ)
ご飯を食べた直後もトイレをしやすい傾向にあるので、愛犬がトイレをしたいタイミングでトイレをさせておくことも意識しましょう。
部屋の温度が暑い・寒い
ほとんどいないかと思いますが、部屋の温度が適切でないと夜泣きの原因になります。
部屋が暑かったり寒かったりで吠えていたらシンプルにかわいそうなので、基本的にエアコンは付けっぱなしにしてあげてください。
また、夜泣きに限らず、飼育環境を整える上で温湿度計は必須です。
安いものでも充分ですので、もし温湿度計がなければすぐに買って導入しましょう。
エアコンの温度設定と実際の温度は結構違ってたりしますからね。
寝床が気に入らない
- 汚い
- ハウスのサイズが大きすぎて落ち着かない
- 床材が好みじゃない
など、寝床がどうしても合わないことも夜泣きの原因になっている可能性があります。
犬は毛布やアゴ乗せできるものが好きな子が多いので、そういったものを試してみるのもアリですね。
犬用のベッドは無数にあるので「いったいどれが良いんだ」となりますが、我が家はなんとなく良さそうなものから地道に口コミをチェックして、いけそうなら買っています。
以下、実際に愛犬に使っている寝床を紹介します。
愛犬が気に入る寝床を探すのは大変である一方で、「どんなものが喜ぶかなー?」と考えている時間ってなんだか幸せな感じもするんですよね。
老犬になって不安が増した
歳をとって不安が増すのはなんだか人間みたいな理由ですが、犬でも老犬になってから夜泣きをしだす子もいます。
攻撃性が増してしまう子もいます。
やっぱり将来が不安になると心の余裕もなくなりますよね。夜泣きや攻撃性が増すのは大変ですが、なんとも切ない気持ちにもなります。
歳をとる不安の対策としては最初のほうで紹介したように一緒に寝てあげることが1番かと思います。
何度も繰り返しになって申し訳ないですが、
- 自分の寝床を変えてケージ越しに一緒に寝れるようにする
- 一緒に寝ることで夜泣きがおさまるか確かめるために、寝落ちはせずにとりあえず一緒に横になってみる
というふうにして一緒に寝ることで、愛犬を踏みつけてしまうこともないので、シニア犬を飼っていて最近夜泣きが出てきてしまったという場合は試してみてください。
飼い主がそばにいるから大丈夫だよ!
体調不良
これまでは愛犬のメンタル面が原因の夜泣きでしたが、体調が悪いことを訴えて夜泣きをしているという場合もあります。
体調不調に関しては飼い主さんが愛犬のいつもとの違いに気づいてあげるしかありません。誰かにみてもらうと言ってもまず飼い主が気づかないと連れて行くということにもなりませんからね。
とはいえ、「愛犬の体調不良はいつもとの違いをなんとかして見つけてください」なんて根性論を言っていたら話になりません。
我が家では日常的なケアとセットで日頃から愛犬の体調をチェックするようにしているので、取り入れられそうなものがあればマネしてみてくださいね。
愛犬の体調チェック方法
- ご飯の食いつきがいつもと違わないか
- うんちの状態が悪くないか
- おしっこの量がいつもと増減しすぎていないか
- ブラッシングをしながら赤い部分がないか
- スキンシップをしてイチャイチャしながら「できもの」ができていないか
- 「犬のボディコンディションスコア」をする
犬のボディコンディションスコアは、愛犬を触って太っていないか、痩せていないかをチェックするものです。
体重計では単純な重さしかわかりませんが、触って体型をチェックすることも重要です。
また、うんちの状態をチェックするのもかなり重要ポイント。
ワンちゃんの良いうんちの状態
- 茶色
- 手でつかんでも形が崩れない
- 少し湿っていてツヤがある
- 地面に汚れがつかない
- 小さくポロポロと何個も出ずに1つにまとまっている
毎日どんな状態のうんちをしているかもチェックしておきましょう。
夜泣きは放置・無視して良いのか
結論、夜泣きは放置しない方が良いです。
- 犬のしつけのために放置しよう
- 夜泣きをしているときにかまってしまうことで余計に夜泣きがひどくなる可能性があるよ
と言われることもあって確かにその通りなんですが、逆に夜泣きを放置することで、
- 飼い主の寝る時間が少なくなる
- 近所迷惑になる
- 飼い主も犬もストレスを抱えた状態が続く
といったデメリットもあるので、基本は放置や無視はしないで、きっちり対策するのがオススメです。
夜泣きは放置せずになぜ吠えているのかをチェックしてあげましょう。
夜泣きは飼い主の根気強さも重要
今回は犬の夜泣きについて実体験を交えながら解説させていただきました。
内容をまとめると以下の通りです。
- 我が家の愛犬の夜泣き
- 一緒に寝たら改善した。寂しがり屋で、甘えん坊な性格なのも大きかった
- 効果がなかった夜泣き対策
- 夜泣きに対して叱る、夜泣きをするたびにかまってあげる、貯金箱をジャラジャラ振って音を鳴らした
- 夜泣きの原因
- 寂しがり屋で甘えん坊、ご飯の量に不満がある、運動不足トイレに行きたい、部屋の温度が暑い・寒い、寝床が気に入らない、歳をとって不安が増した、体調不良
夜泣きは色んな原因で起こることなので何が原因なのか探すのにも時間がかかるものです。
- 早く直してくれないと寝不足になるし、
- 近所迷惑になるし、
- 精神的に参ってしまうこともある上に、
愛犬に怒っても夜泣きが直るわけではないという本当に難しいところなんですよね。
飼い主としては大変な時期だと思いますが、どうか根気強く愛犬の夜泣きと向き合って少しづつでも改善していただければと思います。
この記事が少しでも参考になっていれば幸いです。