ドッグフード選びって本当に大変ですよね。
ホームセンターやペットショップ、ネット通販の口コミを見て、
- 「あーこれ良いかも」
- 「いやでもやっぱりどうかな」
- 「最近うんちの状態が良くないような」
- 「気づけばもうこんな時間じゃん!」
みたいなことは一度は経験があるのではないでしょうか。
それだけ愛犬のことを考えている証拠なんですけどね。
個人的な趣味で「犬の管理栄養士」という資格を取ったり、その他にも色々調べて気づいたのですが、ドッグフードは粗悪なものがめっちゃくちゃ多いです。
「大好きな愛犬には本当に良いものを食べさせてあげたい!」と思ってとりあえず良さそうな高いドッグフードを与えていたのに、それが実は愛犬に合う合わない以前に質の悪いドッグフードだった、みたいなことが起きていたら悲しいじゃないですか。
もうホントにこんな気持ちになってほしくないんですよね。
※この流れでオススメのドッグフードを紹介すると胡散臭く感じてしまうかと思います。なのでこの記事でオススメに挙げているドッグフードを買いたいけど、私(この記事の筆者)からは買いたくない人は、ご自身でそのドッグフードのホームページに行って購入するようにしてください。
最初に結論を言っておくとオススメのドッグフードの2つは「モグワン」と「おさかな」です。
「モグワンっていきなり胡散臭いな」と思われたかもしれませんし、全て承知の上ですが、
- その上でなぜモグワンをオススメしているか
- もう一つのオススメのおさかなとはどんなドッグフードなのか
ぜひこの機会に知っていただけたらなと思います。
ちなみに今回の記事の写真や動画に出てくるのは我が家の愛犬ポメラニアン。名前はマリルで、「散歩よりナデナデして!」とアピールしてくる甘えん坊です。
うーん何度見ても飽きない。。。(親バカ)
オススメのドッグフードその1「モグワン」
モグワンはかなり知名度が高く、累計販売個数450万個を突破する実績もあるドッグフードですが、ネットではあまりの広告の多さから「胡散臭い」「怪しい」と思われているなんとももったいない一面もあります。
確かにあの広告色の強さはちょっと引いちゃう気持ちもわかります笑
ただ、広告色の強さに負けないくらい中身もちゃんとしているんです。その主な理由が次に解説する原材料と成分になります。
「原材料とか成分ってなんかよくわかんない」と思われるかもしれませんが、愛犬にとってめちゃくちゃ大事なところです。どうかめげずにお付き合いいただければと思います。
モグワンの原材料
まず注目すべきは原材料のチキン&サーモンとその中身が「%」で表記されているところです。
- 原材料一覧
- チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉 21%、生サーモン 12%、乾燥チキン 12%、乾燥サーモン 7.5%、チキングレイビー 2%、サーモンオイル 2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン( MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 A、 D3、E)、乳酸菌
※コンドロイチンはサメ由来のものではございません。
「%で書かれていることの何が良いの?」と疑問に感じるかもしれませんが、そもそも原材料を「%」まで表記しているドッグフードってめちゃくちゃ少ないんです。
原材料の中身は多い順に並べる義務がありますが、「%」まで表記する必要はないというルールになっているのが現状。
ですが、ぶっちゃけ「%」表記をしていないと具体的に何がどのくらい入っているかはある程度ごまかせるというリスクもあるんですよね。
例えば、あるドッグフードの原材料の表記が上から順番に「鶏肉、大麦、サツマイモ、ビール酵母、、、」となっていれば1番多く入っているのは鶏肉なので「鶏肉がメインのドッグフードだ」と思ってしまいまよね?でも「%」で表記されていないのでそうとは限りません。なぜなら仮に「%」で表記した時に鶏肉30%、大麦29.9%ということもあり得てしまうからです。つまり、「鶏肉がメインのドッグフードだ」と思っていたら実は「鶏肉と大麦がメインのドッグフードだった」という可能性もあるということです。
先ほども書いたように原材料を「%」で表記しているドッグフードはめちゃくちゃ少ないなかで、メインの原材料をしっかり「%」まで表記しているモグワンは信頼性が高いと言えます。
また、原材料のバランスも良いです。粗悪なドッグフードだと穀物系が原材料の最初に来ていることが多いのですが(一概に穀物が多いドッグフードがダメというわけではありませんが)モグワンはチキン&サーモンとしっかり肉と魚を使っています。
さらに、生肉と乾燥肉を使っているのも評価できる点です。生肉って中身の60%〜75%くらいは水分なんです。要は生肉が原材料の中で1番割合が多かったとしても、思っているほどタンパク質は取れていないということ。
生肉がドッグフードとして加工されていくと水分はほとんど飛んでしまいます。
じゃあどうするかというと、あらかじめ乾燥させた肉や魚を使ってタンパク質を補います。モグワンで言うと乾燥チキン 12%、乾燥サーモン 7.5%ですね。
こうやってしっかりタンパク質を取れるような工夫がされているところも良いと思います。
余談ですが、モグワンはエクストルーダーという機械を使って作られていると思われます。エクストルーダーはドッグフードの製造マシンで、他にもオーブンベイクドやフリーズドライなどの製法がありますが、1番多くのメーカーで使われているのはエクストルーダーです。
\エクストルーダーのイメージ動画/
ドッグフードの製法や使われている機械を知っておくのも意外と楽しいものですよ。
モグワンの成分
結論、モグワンは成分バランスも優れています。
- 成分表
- タンパク質27%以上、脂質10%以上、粗繊維4.75%以下、灰分9.5%以下、水分9%以下、NFE38.5%、オメガ3脂肪酸1%、オメガ6脂肪酸1.8%、リン1%、カルシウム1.4%、エネルギー(100gあたり)361.5kcal
タンパク質について
タンパク質は27%以上と高タンパクでありつつも、多すぎるわけではない、ちょうどいい数値です。
「タンパク質は大事だから多く摂るに越したことはないんじゃないの?」と感じるかもしれませんが、タンパク質を摂り過ぎると逆に体に負担がかかるというデメリットがあります。
- 外国で常に放牧されているような、
- とんでもなく運動量が多くて、
- 毎日走り回ってばかり
みたいな犬なら、タンパク質が30%以上でもちょうど良いくらいだと思いますが、日本で育っている犬なら23%〜28%くらいのタンパク質が1番バランスが取れていると思います。
粗繊維について
次に粗繊維についてですが、これもちょうど良い量です。
粗繊維ってなんなの?
粗繊維は語り出すとセルロースなどの単語から、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の関係性など、どんどん難しくなります。なのでわかりやすくざっくりと、「粗繊維はお腹の調子を整えるもの」だと思ってください。
粗繊維は先ほどのタンパク質と同様に、多すぎても少なすぎてもいけないものですが、モグワンは4.75%以下とこれもバランスが取れてるんですよね。
粗悪なドッグフードはどちらかというと、粗繊維が1%を切っているなど量が少ないことが多いです。
粗繊維が1%を切っているドッグフードを与えていて「愛犬のお腹の調子が悪い」というのはある種当然の結果でもあります。
オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸について
オメガ6脂肪酸は皮膚の状態や毛のツヤをよくする効果がある反面、オメガ6脂肪酸だけを摂り過ぎると炎症など逆に体に悪影響を与えてしまう可能性があります。
そこで出てくるのがオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸はオメガ6脂肪酸による炎症を抑えてくれる効果があります。
つまりオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸はバランスよく摂る必要があるということです。
そこにおいてもモグワンはオメガ6脂肪酸は1.8%なのに対してオメガ3脂肪酸が1%とバランスも取れています。
粗悪なドッグフードはこのオメガ脂肪酸のバランスが悪い(どちらかと言うとオメガ6脂肪酸が多くてオメガ3脂肪酸が少なくなりがち)なので相対的に見てもモグワンは高品質なドッグフードと言えます。
実際にモグワンを与えて感じているメリットデメリット
実際に愛犬にモグワンを与えていて感じているメリットデメリットは以下の通りです。
メリット
- 原材料と成分の良さを見るとやっぱり安心して与えられる
- 今まで与えてきたドッグフードの中で1番食いつきが良い
- うんちの状態が良くなった
- ふやかしやすい上に、のどにつまらせる心配が少ない
- 袋がめちゃくちゃ閉めやすい
デメリット
- うんちのニオイがキツくなった
- 基本的に公式サイトでしか買えないので必要な時にすぐに買いに行けない
- 広告感が強すぎる
- 値段が高い
我が家のモグワンの与え方と愛犬が食べるところを動画にしてみました。
モグワンの基本情報
価格 | 【定期コース】税込4,534円~4,030円 (10 ~ 20%OFF) 【単品購入】税込5,038円 |
内容量 | 1.8kg |
主原料 | チキン・サーモン |
フードの形状 | ドーナツ型 |
対象年齢 | 全年齢 |
対象犬種 | 全犬種 |
カロリー | 361.5kcal(100gあたり) |
安全性 | ヒューマングレード グレインフリー 着色料・香料不使用 |
原産国 | イギリス |
モグワンは広告色が強いので胡散臭さを感じるのも無理はありませんが、中身はちゃんとしているドッグフードなので、ぜひ試してみてくださいね。
メリットデメリットの詳細やその他の詳しい情報はこちらをご覧ください。
オススメのドッグフードその2「おさかな」
おさかなは知名度こそ低いものの、原材料や成分、メーカーの真剣さも感じられる国産のドッグフードです。
おさかなを作っている金虎(かねとら)という会社は大正2年(1913年)に創業した焼津のかつお節メーカー。
焼津でとれた刺身用のカツオやマグロをそのままドッグフードとして使用するので、新鮮さと国産という言葉の信頼性がめちゃくちゃ高いです。しかも、おさかなを作るためにゼロから工場まで作り上げているので、ドッグフードの加工すら国産という徹底っぷり。
ドッグフードはOEMも意外と多いなかで、金虎はメインの原料から自社工場の立ち上げまで自分でやり切るところに、まず企業の真面目さがうかがえます。
OEMってなに?
何かを商品化したいと思っても自分で作れるだけの工場を持っていない。だから工場を持っているメーカーにお願いすることで、自分が工場を持っていなくても商品を作ることができる、これがOEMです。
OEM自体が悪とは言いませんが、似たような製品が出来やすいといったデメリットもあります。例えば「違うパッケージの化粧品があったけど、よく見てみるとパッケージが違うだけで中身がほぼ同じだった」みたいなことってありませんか?
それがOEMであり、このようなことがドッグフード業界でも行われているということです。
ちなみにおさかなもモグワンと同様にエクストルーダーという機械を使ってドッグフードを作っています。
話が逸れてしまいましたが、以下からおさかなの具体的な中身を深掘りしていきます。
おさかなの原材料
- 原材料
- 魚介類(まぐろ、かつお、かつお節、かつおエキス)、でん粉類(さつまいも、ばれいしょ)、脱脂大豆、酵母、マッシュポテト、なたね油、ごま、食物繊維、野菜類(トマト、かぼちゃ、ブロッコリー)、ミネラル類(Ca、P、Cl、K、Na、Zn、Fe、Cu)、ビタミン類(C、コリン、E、ナイアシン、パントテン酸、A、B2、B6、B1、葉酸、B12)
原材料は日本のかつお節メーカーなだけあって、人間が食べる用の、
- まぐろ
- かつお
- かつお節
- かつおエキス
を使っていることから、鮮度や品質は最高級と言っても過言ではありません。
まぐろやかつおはオメガ3脂肪酸が豊富であり、魚がメインのドッグフードなので当然と言えば当然ですが、原材料の割合としても1番多く入っていることから充分な量が入っていると予想できます。
ただ、予想できますと書いたのは原材料の割合を「%」で表記していないからです。
モグワンのところで解説した通り、ほとんどのドッグフードは原材料を「%」で表記していません。でもモグワンのようなメインの原材料を「%」で表記しているドッグフードがあるのも事実。
ここがおさかなのちょっと弱いところですね。
良いところばかりではなく悪いところも語っていきますよー!笑
アレルゲン対策はバッチリ
おさかなは、
- 小麦
- 牛、鶏、豚、羊などの畜肉
- 卵
- 乳
といった食物アレルギーの要因となりやすい原料は一切使用していません。
アレルギーのある子や、どうも肉が合わないなんて子にもおさかなは試す価値があると思います。
おさかなの成分
- 成分表
- タンパク質25%以上、脂質9%以上、粗繊維5%以下、灰分10%以下、水分10%以下、カロリー100gあたり346kcal
おさかなも成分バランスが良いです。
もちろん、成分は犬によって適切なバランスが異なるので「絶対これが正解!」とは言えませんが、ただただ全ての成分のバランスが良い。
「ドッグフードの成分の基準はこれくらい」と考えるのもアリだと個人的には思います。
ただ気になるのはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が表記されていない点です。
- オメガ6脂肪酸は主になたね油から、
- オメガ3脂肪酸はまぐろやかつおから
取れているのでおそらく大丈夫だとは思いますが、ここはあくまでも予想になりますね。
カロリーに関してはタンパク質や脂質の量のわりに控えめになっています。これは高タンパク・低カロリーの魚主体のドッグフードならではという感じですね。
「高品質なものを与えたいけどカロリーも気になる」みたいな人にもおさかなはオススメです。
余談 「国産」に「ついて
国産という表記はちょっとインチキなところがあって、外国から輸入したり、途中の加工を外国でやってもらっていても、最終加工をしたのが日本なら国産と表記できるんです。要は「国産だから安心」とは限らないということですね。
その点おさかなは日本で魚をとってきて加工も自社工場でやってしまうので、国産という言葉の信頼性がめちゃくちゃ高いと言えます。
国産という言葉を鵜呑みにしないように気をつけましょう。
おさかなのメリットデメリット
私が実際に愛犬におさかなを与えて感じているメリットデメリットは以下の通りです。
メリット
- 成分バランスが良い
- 専用工場で作られていて原材料の品質も高い
- 食いつきが良い
- 粒が小さいので小型犬のポメラニアンでも安心して与えられた
デメリット
- 粒が硬いので噛み砕きにくい
- 値段が高い
- 原料が「%」で表示されていない
値段が高いことに関しては正直しょうがないかなという気持ちもあります。理由は魚の原価が高いからです。
スーパーで魚と肉の値段を見てもわかりますが、基本的に肉より魚の方が値段が高いんです。なので魚主体のおさかなドッグフードはその分値段が高くなってしまう。
なので値段が高めなのはしょうがないかなと思っています。
もちろん安いに越したことはないんですけどね。
おさかなの基本情報
価格 | おためし 400g 999円 定期 1kg×2袋 5,940円 (おためし・定期共に送料無料) |
内容量 | 1kg |
主原料 | まぐろ・かつお |
フードの形状 | 碁石型 |
対象年齢 | 全年齢 |
対象犬種 | 全犬種 |
カロリー | 346kcal(100gあたり) |
安全性 | 総合栄養食 グレインフリー 肉・卵・乳不使用 着色料・酸化防止剤不使用 |
原産国 | 日本 |
おさかなは国産でトップクラスと言えるほど高品質なドッグフードなので、ぜひ1度試していただければと思います。
最安値は公式サイト
ドッグフードに迷ったらモグワンかおさかなを試してみてください
ドッグフード選びは本当に奥深いですよね。
何も知らない状態だと知らないうちに粗悪なドッグフードを掴んで、それを愛犬に与えてしまっている可能性すらある。
でもやっぱりそんな悲しいことは無くしたい。そんな気持ちでこの記事を作らせていただきました。
もちろん今回紹介したモグワンとおさかなが全ての犬に合うとは言えません。でも高品質なドッグフードであることは確かです。
初対面の人間にそんなことを言われてもなかなか信用してもらえないと思いますが、「ドッグフードはどれが良いかわからない」と悩んでいる人はぜひ参考にしていただければ幸いです。
今以上に愛犬と幸せな暮らしができることを祈っています。