愛犬と一緒に新幹線に乗ることは1つの思い出になりますが、注意すべき点もあります。
犬のストレスを最小限に抑え、快適な旅を過ごすためにはどのような準備が必要なのでしょうか?
この記事では、実際に愛犬と一緒に新幹線に乗った経験を元に、おすすめの持ち物や注意点を詳しくご紹介します。
この記事でわかること
- 愛犬と一緒に新幹線に乗る際の注意点
- 新幹線で必要なアイテム・あると便利なアイテム
- 愛犬と快適に新幹線に乗るためにはどうすればいいか
【愛犬の涙やけが気になる人必見!】
我が家のポメラニアンはモグワンを与えてから涙やけがかなり改善しました。
もちろんモグワンが合わないワンちゃんも中にはいると思いますが、写真の通り本当にかなり改善できたので今涙やけに困っている人はぜひ試してみて欲しい一品です。
実際に乗ってみてわかった愛犬と新幹線に乗る際の注意点
愛犬と新幹線に乗る際の注意点は以下の通りです。
- 愛犬を入れるためのペットケースの用意
- 手回り品切符が必要
- 愛犬は自分の膝上、自席のテーブル(重量に注意)、自席の足元に置く必要がある
- 駅構内に入る前にトイレと水分補給を済ます
順番に解説していきます。
愛犬を入れるためのペットケースの用意
新幹線内では愛犬を抱っこして乗車をすることはできません。愛犬が可哀想だから〜と言ってケースから出したりするのはNGとなりますので、必ずキャリー等のケースに入れて乗車する必要があります。
駅構内でもケースから出すことはできません。
また持ち込むケース自体にもルールが決められています。
- ケースのルール
- 縦・横・高さの合計が120cm以下
長さ70㎝以内
愛犬とケースの重さの合計が10kg以内
ドッグスリングなど、布状で形態が固定していないものは利用不可
ケースから顔や体が出てしまうものは利用不可
要するに大きなワンちゃんを新幹線に乗せることはできないということです。
ポメラニアンのような小型犬のワンちゃんなら問題ありません。
ちなみに我が家が使ったペットケース(キャリー)はリッチェルキャンピングキャリー小型犬Mです。
ポメラニアンが少しゆったりできる程度の広さがありつつ、新幹線のケースのルールに納まるサイズになっているのでオススメです。
手回り品切符が必要(駅の窓口で乗車前に購入する)
愛犬と新幹線に乗るには“手回り品切符”と呼ばれる専用の切符が必須です。
- 手回り品切符とは
- 小型犬・猫・ハトなどの小さい動物を新幹線内に持ち込む時に必要な切符です。
手回り品切符は切符売り場にはなく、事前に購入することもできないので、当日に窓口で買うことになります。
手回り品切符の値段は290円です。
また窓口では愛犬をケースに入れた状態を駅員さんに見せる必要があります。
- 危険な動物ではないか、
- サイズは大丈夫か、
- ケースから脱走しそうな状態でないか
などのチェックなので、しっかりとした状態で駅員さんに見せましょう。
初めてのことで、どこでなんと言えばいいか分からず不安だなぁ…と思われる方もいると思いますが、そういう時は、改札口付近にいる駅員さんに「〇〇駅までワンちゃんを乗せて新幹線に乗りたいんですけど・・・」などと説明すれば、すぐに対応して貰えますよ!
ちなみにケースはきっちりチェックされるのかと思っていましたが、実際は一目見て「はいOK」くらいの速さで、こんなに簡単なのか〜と拍子抜けしました笑
愛犬は自分の膝上、自席のテーブル(重量に注意)、自席の足元に置く必要がある
2席分のチケットを取って座席に愛犬の入ったケースを置くこと、空いているからと自由席の空いている座席に置くことは禁止されているので注意しましょう。
駅構内に入る前にトイレと水分補給を済ます
我が家の愛犬はケース内でトイレをしないので乗車していた数時間トイレができず、新幹線から降り駅を出て、トイレができる場所まで移動してからトイレを促したらやっぱり我慢していたのか大量のおしっこをしていました。
事前にトイレを済ませていてもこの状態なので、駅に入る前に水分補給とトイレは必ず済ませておきましょう。
新幹線内は空調が効いていて乾燥することも多いので、乗車時間が長い場合は駅内に入る前に少しでも水分補給しておいた方がいいと思います。
愛犬と新幹線に乗る時にストレスをかけないオススメアイテム
実際に愛犬と新幹線に乗って持っておいて良かった物は以下の通りです。
- 普段使っている毛布やタオル
- キャリーの上にかけるタオルやカバー
- スウェットゼリーや水分補給用のちゅ〜る
- 冷却マット
- ペット用のオムツ
普段使っている毛布やタオル
慣れない環境での移動はワンちゃんにとって不安や緊張などがつきもの。
ケースの中には普段使っているタオルや毛布など、愛犬のニオイがついた物があればそれを入れてあげると安心感が生まれるので、ぜひ入れてあげてください。
いつものニオイは安心するね!
キャリーの上にかけるタオルやカバー
駅構内や新幹線の中は多くの人が行き来しているため、人混みが苦手なワンちゃんはそれが視界に入るだけでも気疲れしてしまいます。
実際にふんわりとタオル等をケースにかけて視界を遮り、薄暗くしてあげることで愛犬も少し落ち着いていたので、一枚はタオル等を持っていた方がいいでしょう。
ただし、しっかりと覆いすぎてケース内が熱くなりすぎたり、ケース内の空気が悪くならないように注意してくださいね。
ちなみに我が家では普段から旅行時に愛用しているMOKUというとても薄くて軽いバスタオルを使用しました。
写真のようにキャリーを良い感じに覆ってくれるのでオススメです。
ペットスウェットゼリーや水分補給用のちゅ〜る
私たちが新幹線に乗った際は空調が効いていて少し乾燥していたのと、移動時間がかなり長かったのもあり、手軽に水分補給できるペットスウェットゼリーやちゅ〜るが便利でした。
愛犬をケースから出すことは出来ませんが、キャリーケースの扉の隙間から直接与えることができたのでオススメです。
与えすぎるとトイレが近くなるので愛犬の様子を見て与える量を調節してあげてくださいね。
冷却マット
新幹線内は空調設備が整っているとはいえ、人に快適な温度設定になっています。
ケース内に入っている愛犬にとっては少し暑い可能性もあるため、小さめの冷却用マットなどがあると便利です。
我が家ではアイスリングで有名な「SUO」の28℃ ICE クールマットを使用しました。
「SUO」の28℃ ICE クールマットのメリットは以下の通りです。
- 冷えすぎない
- 植物性由来の材料を使用していて他のものより安心
- とても軽い
- 移動の際にもかさばること無く持ち運べる
新幹線以外でも使いどころがたくさんあるので、1つ持っておくのもアリですね。
ペット用のオムツ
移動時ケース内でのトイレが心配な時は、やはりオムツをさせてあげるのが1番です。
ただし、使用したことのない子は、
- 違和感で落ち着かなかったり、
- 自ら外してしまうこともある
と思うので、前もってオムツに慣らしておきましょう。
愛犬を新幹線に乗せる時に知っておきたいマナー
ここからは実際に愛犬と新幹線に乗ってみて必要だと感じたマナーを紹介していきます。
乗車中はキャリーから顔を出させたりしない
前提として新幹線内ではワンちゃんをキャリーから出すことは禁止されています。
また、車内には、
- 寝たい人
- 静かに作業に集中したい人
- 犬が苦手な人
など色んな人がいます。
そうしたなかで愛犬をキャリーから顔を出させることは、周囲に迷惑をかける原因となるため、愛犬は必ずキャリーの中にいてもらいましょう。
我が家の愛犬はかまってちゃんなのでキャリーのスキマから撫でてあげたりしていました。
可能であれば、短い距離から乗り物に慣らしておく
初めて愛犬と新幹線に乗った時に失敗したなと感じた要素です。
- 事前に短い距離から乗り物に慣らしておくことをしなかったことや、
- 乗車時間が数時間にも及ぶほどの長距離移動だったこともあって、
新幹線から降りた時の愛犬は疲れているようでした。
このことから愛犬を新幹線に乗せる場合、事前に短い距離から乗り物に慣らしておくことが望ましいです。
事前に慣らすのはそれはそれで大変ではありますけどね。
改めて短い距離から乗り物に慣らしておくのをオススメする理由は以下の通りです。
- 突然の新しい環境にストレスを感じる可能性があるため
- 愛犬の性格に合わせた対策ができるため
- トイレトレーニングや躾の確認ができるため
愛犬にとって新幹線は普段とは異なる環境であるため、可能であれば短い距離から慣らしてあげましょう。
無駄吠えしないようにしつけをしておく
先ほどの繰り返しになりますが、車内には寝たい人や作業に集中したい人など色んな人がいます。
ポメラニアンのような吠えやすい犬種にとっては難しいところもあるとは思いますが、吠えないようにしつけをしておくことも大切です。
- お気に入りのおもちゃ
- 好物のガム
- 無駄吠えを防止する首輪
といったアイテムで気を紛らわせてあげるのもいいですね。
無駄吠えがおさまらない場合はデッキ(車両と車両の間)に移動するのもオススメです。
愛犬と新幹線のQ&A
乗車中は抱っこじゃダメなの?
乗車中の抱っこは周りの人への配慮として禁止されています。
ケースの中にずっと居てもらうのは飼い主としても心苦しく、もちろん愛犬もツラいとは思いますが、ルールは守るようにしましょう。
もしケースを開けて脱走すればもっと悲しいことが起こる可能性もありますからね。
乗車中にご飯は与えてた?
乗車中にご飯(ドッグフード)は与えていません。
与えていたものはスウェットゼリー水分補給用のちゅ〜るの2つのみです。
チェックポイント
空腹状態でも満腹状態でも乗り物酔いをしやすいため、乗り物に乗る2〜3時間前にはご飯は済ませましょう。
特に満腹の状態で酔うと食べた物を戻して大変なことになる可能性もあるので要注意です。
乗車中に愛犬はどこに居てもらえばいい?
車内で愛犬は、
- 自分の膝上
- 自席のテーブル(重量に注意)
- 自席の足元に置く必要がある
のどこかに置く必要があります。
私は自席の足元に置いていました。
愛犬がリラックスできる工夫はある?
乗車の時間にもよりますが、しばらくの間はキャリーの中にいてもらうことになるので可能な限り、快適でリラックスできるような工夫をしてあげるといいです。
実際に私が乗車中にやったことは以下の通りです。
- キャリーをタオルで覆って暗くしてあげる
- お気に入りのおもちゃを与える
- 普段よりおやつを多めに与えて気を紛らわす
- 普段嗅いでいる匂いのついた毛布などを入れてあげる
- こまめに声をかけてあげる
愛犬が寝始めたらそっとしておいてあげましょう。
到着後、駅の外に出たら休憩を取って水分補給とトイレをさせてあげよう
目的地に着いたらまずは外に出て愛犬を休ませてあげましょう。
- ご褒美のおやつ
- 水分補給
- トイレなど
我が家の愛犬はキャリーの中でトイレをしないので、外でトイレシーツを置いてしばらく待っていると大量のおしっこをしていました。
愛犬と新幹線に乗せることは多少なりとも愛犬に負担がかかっているんだなと実感しました。
あなたは良い飼い主さん
この長い記事をここまで読んでいる人は愛犬のことを想って、新幹線に乗る時に少しでも愛犬の負担を減らしてあげようと考えている人だと思います。
この記事を参考に、愛犬と快適な新幹線の旅を楽しんでいただければ幸いです。
それではお気をつけて!